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GRist

GRist 40 高木こずえさん

今回のGRistは、高木こずえさんです。
高木さんは、『GR Digital Ⅳ パーフェクトガイド』でもGRユーザーとして取材を受けている、知る人ぞ知るGRist。ご実家のある長野を拠点に創作活動をされていますが、現在は個展の開催に合わせて上京されているということで、GRistインタビューの機会を得ることができました。写真のことはもちろん、普通のインタビューでは聞けないあんな話やこんな話まで!たっぷり聞かせていただきました! 人気作家として様々なメデイアでインタビューを受けているので、高木さんの写真への考えという核心から一歩下がって、個人として高木こずえの横顔を紹介できればいいなと思って取材に向かいました。

バレンタイン前日の、なんだかソワソワした雰囲気の新宿某所のカフェで高木さんと待ち合わせ。寒さ厳しい天気でしたが、にこやかな笑顔の高木さんの登場で少し場が暖かくなったような気がしました。そんな中、高木さんが注文したメニューは、社員Nが怪しみ注文をためらった「ココナッツパイン・トロピカル豆乳」。なかなかのチャレンジャーとお見受けしました!

GRist 40 高木こずえさん

■COZUEさんへ一問一答
R9990594.jpg社員N(以下、N):これまで色々なメディアから取材を受けられている高木さんですが、これまでのインタビューでは知ることの出来なかった「素」の高木さんも見てみたい!ということで、写真のお話に入る前に、「高木さんの素顔に迫る一問一答」をやらせてください。
高木(以降 た): 芸能人みたい(笑)
N:今回初の試みです!それでは早速スタート!!

Q:好きな食べ物
A:...和食。

Q:好きなテレビ番組
A:うーん、朝ドラ。両親が録画したのを夜に見ます。

Q:好きな音楽、ミュージシャン
A:ミュージシャン...難しい。音楽だったら50、60年代の洋楽かな。

Q:好きな季節
A:冬!冬って「本気」な季節な気がして...夏とか他の季節は、冬になるための「仮」の季節って感じ。長野は冬が長いっていうのもあるかもしれません。

grist40_02.jpgQ:今一番行きたい場所
A:アフリカです。写真撮りたいというより、個人的に興味があって。

Q:小さい時は○○な子供でした
A:フッツーの子供でした(笑)

Q:自分の中で好きなところ
A:自由気ままにしてても、なぜか皆が許してくれるところ。

Q:自分を動物に例えると
A:猫!

Q:好きな写真家
A:ロジャー・バレンです。

grist40_03.jpgQ:今、写真以外で一番興味関心があること
A:盆栽!

Q:もし写真家ではなかったら
A:全然分からないです...考えたこともなかったですね~。

Q:30年後の高木さん
A:えっ。そのとき私何歳ですか...(ご自分の30年後の年を数えながら)生き延びていたいですね(笑)。30年後も平和だったら写真も撮ってたい。

Q:なんと呼ばれたいですか? 写真家?アーティスト?カメラマン?芸術家?
A:こずえちゃん!

R9990626.jpgQ:なぜ "KOZUE" ではなく "COZUE"?
A:"C" のほうが "こずえ" のひらがな表記から受ける印象に近い感じがして、いいなって思って。

Q:デビューしたてのころと、現在のプロフィール写真と、かなり印象が違いますが、もしかして...??
A:そんなに深い意味はないですよ...デビューしたてのころは、学生のときの写真をプロフィールに使っていました。結構長い間使っていたので、初対面で会った人に「あまりにも違う」って言われるようになったので、いまのものに変えました。実際は髪型変えるのが好きなので、けっこう頻繁に髪を切ってます。


■COZUE&GR DIGITAL
N:質問攻めにしてしまってすみませんっ(汗)どうもありがとうございました!答えにちらほら高木さんのお人柄が垣間見えて、いい一問一答になりました。それでは、場も温まってきた所で、写真のこと、カメラのことも聞かせていただければと思います。
早速ですが、GR DIGITAL IVパーフェクトガイドでは、ホワイトモデルがとっても似合ってらっしゃいました!(※ 誌面では、高木さんにインタビューしており、GR DIGITAL IVホワイトを持った高木さんの写真も掲載されています。)

た:ありがとうございます。グレーのグリップも気に入っています。かわいいですよね。

N:そう言って頂けて、光栄です!

た:「これGRなんだ!?」と驚かれることもあります。

N:GRというと「ブラック」というイメージが強いんですね。ずばり、高木さんにとってのGRの魅力って何ですか?

た:GRって私の中では「手の先っちょ」みたいな感覚なんです。体の一部というか。片手でぱっぱっと撮っていけるのもいいです。いつもポッケからさっと取り出して撮影しています。

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N:GRはフィルムもお使い頂いているとか。

た:そうです。DIGITALも、実はGR DIGITAL IIを持っていたんですが...すみません、正直「ピン」とこなかったんですよ。これだったらフィルムのほうがいいなって思ってしまって...

N:「ピン」とこなかった、というのは?

た:うーん、仕上がり具合ですかねぇ。ですが、GR DIGITAL IVを使ってみて、今度は「ピン」と来たんです!なかなか自分でも表現しづらいんですけど...トーン、色味がしっくり来たんだと思います。

N: GRはいつもこういう設定で、というのはありますか?

た:他はほとんどないですね。露出補正を変える程度。いつも撮るときはPモードで撮ってます。パッと撮れることが重要です。


■高木こずえ展-MID.SUZU-開催中!
N:2/22(水)から、日本橋高島屋で個展が始まります。

た:はい、今回は「MID」と「SUZU」の二つの作品の展示になります。

R9990686.jpgN:二つの作品はそれぞれまったく作風が異なりますが、作品のテーマは毎回どの段階で決められているんですか?撮るときなのか、デジタル処理するときなのか...

た:その時によりますね。最初にビビっときて、ということもありますが、ほとんどがテーマは後付です。撮りためた写真を見ていきながら、「そう」と「そうじゃない」という「選択」と「排除」をしていきます。この「そう」と「そうじゃない」という感覚を言葉で説明するのは難しいのですが...で、その作業の中で、なんでこれを選んだんだろう、って意味を考えていく感じですね。「MID」も、9年分の撮りためた写真をひたすら絞って出来たものなんです。撮っている最中は後から使おうとか思って撮影してるわけじゃないんです。

N:デジタル処理している作品は、編集の仕方やルールなどは決めずにやっているのですか?

た:それもマチマチです。「Insider」のように、パターン化されているものもありますし、ひとつの作品の中で、写真一枚一枚やり方がバラバラなものもあります。流れに任せてやるというか。

N:「SUZU」は、高木さんが6才まで住まれていた諏訪が舞台となっていますが、「MID」にも諏訪で撮られた写真が多く含まれているようですね?

た:そうです。実はこれらの作品以外でも、東京ではあまり写真って撮ってないんですよ。撮りたいものが長野に多い、というか、東京に撮りたいものがあまりない、というか...ビルとか惹かれないんですよね。ピンとこない。東京にいても木とか撮っちゃう(笑)。

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N:生まれた場所に、血が騒ぐものがあるのでしょうか... 「SUZU」では、多重露光やピンボケを使った写真が印象的ですね。

た:「SUZU」では、6才までの記憶を表したくて。はっきり写してしまうと、「このとき」の「この場面」となってしまいそうで、それが嫌だったんです。そうじゃなくて、今では覚えてはいないんだけれど6才の目で見ていたであろうもの、見たかったもの、というのを表したかったんです。それでこういうやり方になったんだと思います。

N:たしかにこれらの写真を見ていると、どこか現実と非現実が混ざっている、というか...すごくリアルな夢を見て起きた後に、脳にかすかに残っている記憶のカケラ、といったイメージがします。

R9990600.jpgN:高木さんは一連の創作活動の中で、より達成感を感じるのは、どんな時なんでしょう。最終アウトプットして写真展と本、重きを置いているのは?

た:達成感を感じるのは、撮影している時、最終データが出来た時、それから人の目に触れる時、それぞれの段階であります。展示にしても本にしても、「塊」で見せていく、ということに意味を感じます。ひとつの世界観を見せるということだと思います。やっぱり意味を分かろうとしたら必然的に「塊」になります。

N:デパートでの展示は今回2回目とのことですが、ギャラリーとはお客さんの層も違うでしょう。展示の仕方などはどのように考えていくのでしょうか?それも直感的ですか?

た:いえ、展示場の模型をまず作って、そこに実際に写真を配置して、色々実験して目で決めていきます。「入り口近くにはこれがいいだろう、中央はこれ、出口はこれ」というように結構きっちり考えながら詰めていきますね。

N:では最後に、改めて読者の皆さんに今回の展示のみどころをお伝えください!

た:今回は、「今という概念」というのを考えながら展示しました。これも説明がとっても難しいんですが、「MID」は【今、この瞬間=点】、「SUZU」は【その点がつながっている=線】、というイメージなんです。これを一緒に並べ、隣り合わせることで、これまで見えなかったものや、気づかなかった共通点を発見していただけるのでは、と期待しています。 実は、これは自分でも最初気づかなかったことなんですが、全く違うイメージから生まれたこの二作品には、出てくる家とか、太陽とか、人とか、共通しているところがあって。もしかしたら無意識の所である特定のものがずっと気になっているのかもしれません。二つの作品を一緒に展示するのは初めての試みなので、私自身にも新しい気づきがありそうで、ワクワクしています。

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N:今回の展示の楽しみ方が広がりました!ぜひ皆さんにも足を運んでいただきたいですね。僕も行きます!本日は、お忙しいところ本当にありがとうございました。

■お気に入りの一枚

g40.jpg
© Cozue Takagi Courtesy of TARO NASU
タイトル:スワ11.12.3,4_01
コメント:「SUZU」を撮影した諏訪を1年半ぶりに訪れて撮影しました。

■取材を終えて
写真に対しての実直で潔い姿勢、独特の世界観からは、まるで「彫師」を思わせるような方だと感じました。こちらの目を見て丁寧にお話してくださるその姿に、そのお人柄が表れているな~と、ますますファンになった社員Nなのでした。そんな高木さんの作品は、2/22(水)から日本橋高島屋にて開催中です。ぜひ皆様も「COZUE」ワールドを体感してみてください。高木さんの無意識の中に横たわっている何か?に触れることができるかも知れません。

■プロフィール
1985年長野県生まれ。2007年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。同大学在学中の2006年キヤノン写真新世紀グランプリ、EPSON Color Imaging Contest準グランプリ受賞。2009年VOCA展府中市美術館賞受賞。2010年写真集「MID」「GROUND」(ともに赤々舎)で第35回木村伊兵衛写真賞を受賞。近年は活動拠点を東京から長野に移し、作品制作を行っている。2011年9月に自身三冊目の写真集となる「SUZU」を発売(信濃毎日新聞社)。2012年2月22日(水)から3月12日(月)まで、日本橋高島屋6階美術画廊にて、高木こずえ展-MID.SUZU-を開催中。http://cozuetakagi.com/

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