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GRist

GRist 26 林家 彦いちさん

こんにちは、ヒロです。

もう26回目になるGRistですが今回は落語家の林家彦いちさんの登場です。アウトドアに格闘技観戦、釣りに園芸等と多彩な趣味をお持ちの彦いちさんは自ら楽屋を撮影した写真集を出版するほどのカメラ好きでGR DIGITALはもちろん、銀塩カメラGR1の頃からお使い頂いている古くからのGRユーザーでもあります。そんな彦いちさんのGR観を聞きたいと思い取材をさせて頂きました。 
(取材当日は池袋演芸場でトリを努められるという忙しいスケジュールの中で取材させていただきました)

GRist 26 林家 彦いちさん

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ヒロ(以降ヒ): 
今回は大変忙しい中お時間を頂きどうもありがとうございました、、 あれっ?彦いちさん、それ何ですか? 

林家彦いちさん(以降 彦):
これはですねぇ、GRユーザーでもある長野の知人にお願いして無理矢理作ってもらったものなんです。いわゆるスピードファインダーですね。真鍮の削りだしで高級感があるでしょう?ゴールドとブラックを作ってくれました。

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ヒ:折りたたみもできるし、携帯性も抜群ですね。いいなぁ、うらやましい、、。非売品なのが残念です、、、。  取材が終わったらじっくり見せて下さいね。
では、早速お話しを聞かせて頂きたいのですが、そもそも写真を撮るようになったきっかけを教えて下さい。

彦:噺家になってからよく旅に出かけるようになりまして、旅に出かけたことを高座でもしゃべるわけですが、今度は見た物を写真に撮るといった時に沢山撮りたかったのでハーフカメラを買ったんです。でも物足りなくて一眼レフを買って使ってみたのですが、結局持ち運びが不便でコンパクトカメラを使うようになりました。「高級コンパクトカメラ」というジャンルが世に出始めた時に、「これだったら一眼レフと同じような綺麗な写真がコンパクトなサイズで撮れるのでは?」ということで色々なモデルを使ってみてGRに行き着いたのです。なにせ若い頃は暇で時間があったものですからカメラのしくみを勉強したり、バラしたりとか色々とやりましたね。メカにも興味があるし、写真展にもよく行くので写真そのものへの興味もあります。とにかく、カメラや写真が好きなんですよ。

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ヒ:普段はどんなものを主に撮影されるのですか?

彦:”人”ですね。楽屋を撮るとすごく面白いし、旅に行っても旅先で出会ったおばちゃんとか、おじちゃんとか働く人を撮った方が面白いですね。その人の写真から生まれてくる物語がある。僕が高座で喋るときもその人の写真が1枚あればずーっと喋ることができるんです。僕にとって見えないものが見えるようになるのが写真なんです。風景の写真が1枚あってもその写真から物語を作り出していくことは難しいですけど、そこに人物が写っていれば、何分でも話ができます。
  良い写真を撮ろうとは思わずに"あっ"と思ったものを撮る。それが後から見て意味のある写真である場合もあれば、無い場合もある。でも撮っておかないと後悔する場合が多いです。スナップがメインなので、山に登るときも僕はコンパクトカメラしか持って行きません。   

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ヒ:どのようなきっかけでGR DIGITALを購入されたのでしょうか?

彦:GR DIGITALを購入する前はWeb用だからしょうがないと薄いだけのデジタルカメラを使っていたのですが持つ喜びが感じられなかったんです。いつも一緒にいたいと思えるデジタルカメラが無かった。そこへGR DIGITALが発売された時はわくわくしましたね。銀塩カメラをメインで使っていたので、欲しいけどしばらく様子見してたのですが、友人の寺田克也さんがイラストを描いたGR DIGITALが発売されると聞いてもう買う理由は充分と考えて購入を決めました。  

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ヒ:実際に使ってみてGR DIGITALのどんな所が好きですか?

彦:写りはもちろんなのですがまずはグリップのフィット感、それから縦づりができること。縦づりの方がすぐにグリップをつかめるので撮影が速いんですよ。胸ポケットにも縦であれば入るし。絶対縦づりがいいですよ。実は僕、今年の東京マラソンに参加したのですが縦づりでGR DIGITALをぶら下げて走ったのですよ。  

ヒ:え~っ 走るのに邪魔じゃなかったですかぁ?
 

彦:もぅ邪魔でしょうがなかったですよ(笑) でも走りながら沢山撮りましたよ! 25km以降は僕の体が限界で枚数がとても少ないですが(笑)。釣りにだっていつもGRを連れて行きますよ。去年はカナダのキャンベルリバーにキングサーモンを釣りに行ったときもGR DIGITALをずっとぶら下げていましたし。でも釣れなかったのでキングサーモンの写真は撮れなかったけどね、、、、(笑)    

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彦:僕の場合は写真は趣味なんですけども最終的にはどんなこともしゃべってようやく完結するんです。僕が見たものとか感じたものは喋って供養するってことが職業ではないのかと切に思っています。そうすることにおいてカメラは僕にとって、出会ったものの写真というインデックスを作る道具として必要なのです。GR DIGITALは僕の目の延長になっていますね。だからズームはいらないし、フォーカス距離2.5mで絞りを絞り込んでパンフォーカスで撮れればそれでいいのです。僕のGR DIGITALのマイセッティングは2つともスナップモードにしてあります。中央重点測光にしてあるのは比較的中央に人を入れて撮るからですね。  
  

  〔マイセッティング1 〕 *通常はこれ 
  ・絞り優先AE
  ・F3:2
  ・スナップ
  ・カラー(標準)
  ・ISO400
  ・中央重点測光

  〔マイセッティング2 〕 *楽屋や舞台を撮るモード
  ・絞り優先AE 
  ・F3:2
  ・スナップ
  ・白黒
  ・ISO800
  ・中央重点測光


ヒ:2つともスナップモードというのも珍しいですね。あっと思った瞬間を切り取る、彦いちさんならではのセッティングですね。スナップを撮る時に心がけていることってありますか?

彦:知らない人を撮るときはやはり声をかけて、撮っても良いという了解を得てから撮りますね。但し、すごく仲の良い人は有無を言わさず撮る(笑)。そうすることで自然な写真が撮れますね。 それから大先輩は下座から撮らないといけないとか気を使っていますよ。


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(彦いちさんのトレードマークだそうです。
 拳にかたつむりが乗った「スローパンチの意」 通称:でんでんこぶし )

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ヒ:最後のお決まりなんですが、お気に入りの1枚を紹介してください!

彦いちさんのお気に入りの写真

彦:出番直前、自分の出囃子が鳴る。ほどよい緊張感の中シャッターを押してみる。GRから扇子に持ち替え高座へ上がる。新宿末廣亭にて。


■取材を終えて

GR DIGITALや写真についての話だけでなく、フライフィッシングの話等趣味の話で盛り上がりあっという間に時間が過ぎてしまいましたが、とにかく話が面白くってその語りに引き込まれてしまいます。
噺家として自分が見たもの、感じたものは喋って供養する。カメラはその為の写真というインデックスを作る道具として必要なのだ。という言葉がとても印象に残っています。一見、意外に思える熱血落語家とカメラの結びつきは実は必然的なのですね。 





林家彦いち (はやしやひこいち) プロフィール

落語家

既成ににとらわれないアイデアで、オリジナルの落語を数多く創作。
同時に古典落語にも独自のテイストで取り組み展開。
「落語を借りて自分を語る熱落語マン」とも言われている。旅好き。

昭和44年 鹿児島生まれ
平成12年 第10回「北とぴあ落語大賞」受賞
平成12年 NHK新人演芸コンクール落語部門 大賞受賞
平成14年 真打昇進
平成16年 彩の国落語大賞殊勲賞受賞
平成16年 第九回林家彦六賞受賞
平成17年 SWA(創作話芸アソシエーション)を昇太師、喬太郎師、白鳥師、山陽師と旗揚げ
平成19年 彩の国落語大賞受賞

著書:「楽写」(小学館)、「いただき人生訓」(ポプラ社)
DVD:「彦いち噺」(竹書房)、「喋り倒し~ユーコン川を下る~」(コロムビア ミュージックエンターテイメント)

Webサイト  http://www.hikoichi.com/

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