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GRist

GRist 1 横木安良夫さん

さて、新しい企画のスタートです。
GRユーザーが広がっている中で、プロカメラマンを始め様々な分野の第一線で活躍中の方々が仕事に趣味にGR DIGITALを活用していただいているという話を、いろいろなときに聞くようになりました。

そんなGRな方々にアポを取って、GR BLOGライターが突撃取材をして、素顔を紹介しちゃおうという企画です。ジーニストならぬ、”GRist”(←一応(C)です・笑)
どこまで面白い話がお聞き出来るか、まったく予想もできませんので不安一杯ではありますが、お話の聞き方も少しづつ勉強していきますので、暖かく見守ってください。
そんなわけで、いつ誰のアポが取れるかもわからないので、不定期になってしまうわけですが、目標としては最低月に一人は紹介していきたいと思っています。
月一ペースでいけば、10年後には120人のGRist録が出来あがるわけで(あくまでも計算上は、ということですけど、そんな壮大な夢を抱きつつ)、さあスタートでーす!

さて、記念すべき第一回目のGrist探訪として登場していただくのは、過日GR一周年記念イベントのカレンダーコンテストで審査委員をしていただき、さらに発売真近のGR DIGITAL PerfectGuide Vol.2でも巻頭グラビアを飾っていただく、横木安良夫さんです。
12月1日から渋谷パルコで開かれる写真展の準備も佳境に入っている11月下旬の夕方、渋谷のホテルのロビーに、カーキ色のコートにブルージーンズで首からGR DIGITALをぶら下げて現れた横木さん、すっごくかっこよかったですよー!
では、早速インタビュー開始です。

GRist 1 横木安良夫さん


■持ち物拝見!

社員N(以降N):
普段、今日のように外出するときの必携アイテムなど教えていただけますか?

横木さん(以降、横):
カメラでしょ、携帯電話、財布、それだけかな。

N:
パソコンとかは?

横:
身軽が一番、手ぶらが一番、フットワークが良くなるからね。カメラも軽くて丈夫なものであることがポイントだよ。
 
■横木さんのGR DIGITAL!(以降GRD)

N:
ネックストラップで2点留め縦吊りですね、リコーのストラップじゃあない(笑)

写真横:
うん、某カメラメーカーについていたもので、細いしシンプルでこれが一番しっくりくるのね。ネックストラップの効用は、構えたときにストラップにテンションをかけてやると、手振れしにくくなるんだよ(カメラを前方に出してストラップをピンと張ってみせる)

N:
GRDの設定は初期設定から変えていますか?

横:
いや、基本はフルオートです。ただし、マニュアルや露出補正は結構頻繁にやりますよ。

N:
モノクロ写真が多いようですが?

横:
うーん、今は半々くらいですよ。アサヒカメラ12月号に掲載した地面に置いた写真はカラーですよ。

N:
レタッチなどはされるのですよね?

横:
基本的に、レタッチは積極的にする方ですね。レタッチって呼んでないけど、画像の調整、”強調”っていうのかな?
なんとなく印刷の指示に近い感覚、コントラストを強く、黒を絞めてとか、ここを部分的に明るくとか、ね・・・クリエーティブコントロールCReCo(クリコ)っていうの。僕のホームページにやり方かいてあります。
 
■スナップ写真について聞きたい!

N:
スナップ写真を撮るときに大切なこと、意識していることなどを教えていただけますか?

横:
僕は反則が多いからなぁ、あまり参考にはならないとは思うけど・・(笑)
撮られるのって、結構圧迫感があるものなんだよね。知らない人間が自分にカメラを向けて迫ってくるわけだものね。

N:
それに今の時代は益々スナップがしずらくなっていますよね。

横:
その場の雰囲気を壊さないように、場の空気を読んで、自然にそこに入っていくことが大切だね。静かに、さりげなく・・・がポイントだと思います。
ノーファインダーでバストショットで撮影したりするのも、そういう狙いがありますね。僕が下からえぐるようにファインダー越しに被写体の顔を迫ったら、恐いでしょう(笑)。そうしたら自然な表情も出来なくなるじゃない?
そう、西部劇でガンマンが照準を見ないで腰で撃つうような?そんな感じでノーファインダーで撮れると面白いかな。
 
■GRDについて一言お願いします!

横:
とっても良いカメラだよ。大きさと重さのバランスがいい。このまま正常進化して欲しいな。CCDが小さいことを不満とする人もいるけど、例えば、モノクロのスナップではパンフォーカスの方がスピード感があって洒落ていたりする。それから接写撮影のボケぐあいは素晴らしいし、小さいCCDならではのメリットがあるんだよ。 とにかく、軽快であることだけは損なわないで欲しいな。 その上でレンズを明るくするとか手振れ補正を搭載するとか、さらに軽快さを増す方向で進化させて欲しいですね。

N:
その他には?

横:
GRDはこれほどヘビーに使われることを想定していなかったんじゃないのかな?デジタルになって、フィルムカメラのGRのとき以上に誰もが過酷にガンガン使うようになったと思うなぁ。そういう面ではプロもアマも変わらないでしょう。だから、趣味の一品ではなく、実用的な道具としても、もっと信頼性を高めることを徹底して欲しいですね。あとは、連続して撮影しているときなどの読み込み速度とか改善してくれるとか?

N:
画質に関してはどうでしょうか?

横:僕の場合、ソフトかけたり、ノイズ入れちゃったりとか、結構画像を壊す方向で故意にいじったりするくらいだし、特に不満はないかな(笑)
 
■GR BLOG見たことありますか?

横:
たまに見てますよ。

N:
先生もブログでいろいろなメッセージを発信されていますね。

横:
50%はメモ代わりだけど(笑)更新するときは連日したり、しないときは一月あいたりさぼったりすることもありますが・・

N:
写真家も言葉を持って発信していくべきだ、とブログで書かれていました。

横:
写真家は写真だけ撮っていればいい、というそんな時代ではないと思うんだよね。何故撮るの?何を撮りたいの?価値観の多様化した今、そういうことも自分の言葉で語っていかなくちゃあいけない。
これだけ情報が氾濫している中、だれでも写真が撮れる時代になって、どうやったら写真が相手の心の届くかを考えないと。写真も言葉も、すべてを使って表現しないとね。今や、 ミュージシャンも役者も、表現する人、何かをクリエイトする人はみな同じだと思いますよ。

N:イチロー選手や中田選手などスポーツ選手も、冷静に自分を語れる人が増えていますのでそういうところでつながっているかもしれませんね。今度の写真展ではトークショーも楽しみの一つですが、それも一つのアプローチですか?

横:
そう、初めての試みなんだけどね。”カメラマンは今何を考えているのか?”をもっと出せたら面白いと思っている。カメラマンにはカメラマンの言葉があるからね。

N:
ブログを書いて良いことは?

横:
以前は写真展の会場などで、「ファンなんです」って声をかけられても、「あ、それはどうも」で終わっちゃったんだけど(笑)、ブログなど読んで予備知識を持ってくれていたり、みなさんすごく勉強もしているから、初対面であっても、いきなり核心をついたところで話し合えたりするんだよね。
だから、初めての人と会うことが昔ほど構えなくなったし、実際ここ数年で多くの人と知り合う機会が増えたことかな。
 
■お気に入りの1ショット!

N:
最近撮ったお気に入りの1ショットを見せていただけますか?

横:
渋谷駅のロータリー、横断歩道を渡っていると、前方にタバコを指に挟んで足早にあるく女性がいた。颯爽としてかっこよかったので、僕も追いかけた
。ノーファインダーですかさずスナップ。CReCoしてます。焼き込み(バーニング)、覆い焼き(ドッジング)、そしてノイズを入れています。
GR DIGITAL モノクロモード
GR DIGITAL モノクロモード

■取材を終えて

男っぽくちょっとワイルドな風貌ですが、お話はとても丁寧でやさしく、あっという間の楽しい時間でした。”カメラマンにはカメラマンの言葉がある”、とても印象に残るフレーズでした。横木流レタッチ術も、トラックバック企画で「モノクロ」をやったばかりだったので、とてもタイムリーなお話しが聞けたと思います。

自転者で渋谷の街に颯爽と消えていく後姿も、かっこいいー!やはり絵になる方でした。 さて、次回はどんな方が登場するでしょうか?

みなさんの声も参考にさせていただきますので、「この人もGRistだぞ!」「この人にこんなこと聞いて欲しい!」などもトラックバックをしてもらえるととてもうれしいです。宜しくお願いします!

◆横木安良夫写真展
「TEACH YOUR CHILDREN」1967-1975 あの日の彼 あの日の彼女
  
12月1日から始まります。


◆写真集:
あの日の彼 あの日の彼女 「
TEACH YOUR CHILDREN」 1967-1975
12月7日発売ですが、写真展会場で先行販売もされるようです。
詳細はこちらから


●横木安良夫 alao yokogiプロフィール:http://www.alao.co.jp
1949年千葉生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。1975年、アシスタントを経て独立。広告、ファッション、ヌード、ドキュメンタリーとさまざまな分野で仕事。1985年、新宿ニコンサロンにて初個展『Day by Day』以後個展多数。著書に、写真と文『サイゴンの昼下がり』新潮社。小説『熱を食む、裸の果実』講談社、ノンフィクション『ロバート・キャパ最期の日』東京書籍がある。

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