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GRist

GRist 22 今日マチ子さん

こんにちは、えみっふいーです。

今回のGRistは、マンガ家・イラストレーターの今日マチ子さんです。
今日さんは、ブログ「センネン画報」にほぼ毎日マンガを掲載しているのですが、ひょんなことからそこに描かれているGR DIGITALを発見して、思わず取材申し込みをしてしまいました。

GRist 22 今日マチ子さん

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■GRとの出会い

えみっふぃー(以下 え):いつもセンネン画報を拝見しています。GRを沢山描いていただいて、ありがとうございます(笑)。
さっそくですが、今日さんとGRが出会ったきっかけはなんだったのですか?

今日マチ子さん(以下 今):周りでGRを良い、という人が多くなってきて、気になりだしました。時期としては、ほぼ日の糸井重里さんがGRがいいよ、と言い始めた頃くらいです。
使い始めたらとても気に入ってしまい、ホントに好きで好きでたまらなくて、センネン画報でも頻繁に描いていました。
いつかリコーさんから怒られるのでは…と思うほど描いていたので、最初にリコーさんからメールが来たときは、「ああ、ついに来た」と思ったんですよ(笑)
でも、GRistに…というお話だったので、なんだか片思いが通じたような気持ちです(笑)


■GRの使い方
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え:いつもGR DIGITALを持ち歩くとのことですが、普段はどのように使っているのですか?

今:主に、イラストの背景に使うための資料として撮ることが多く、スケッチのような感覚でシャッターを押しています。
旅行が好きで、行った先ではなるべく多くの情報を持って帰れるように、気になったらとにかく撮る…という感じで、たくさん撮っています。
目の前にある風景には"いい"も"悪い"もないと思うんです。重要なのは、その風景がどう自分に引っかかってくるかということで。
なので、あとから見直してみて、その写真の風景の中に光るものを見つけ出すことが多いですね。

え:背景につかう、となると、ワイコンを使って風景を撮ったりもするのですか?

今:ワイコンは使います。GRは初代とIIと両方持っているので、片方はワイコン仕様、もう片方はノーマルという感じで使い分けています。
イラストを見た方に、「あ、これGR DIGITALの画角だね」って言われたこともありますよ。

え:それは、結構マニアックですね(笑)

今:あと、GR DIGITALから出てくる色も大事です。ブルーっぽく写りますよね?イラストで、青っぽい色を使うことが多いので。

え:確かに、今日さんのイラストのブルーはGRを思い起こさせますね。いわゆる「GRブルー」ですよね。

今:そういう点でも、GR DIGITALは自分に合っているなと思います。


■GR遠足部について

え:「センネン画報」でも書かれていますが、「GR遠足部」を立ち上げられたのですね。どんなきっかけから発足したんですか?

今:大学の友人で、たまたまGR DIGITALを使っている人が多いことがわかって、みんなで犬吠埼に日帰り撮影に出かけたんです。
それが楽しかったので、日帰りでふらっと遠足気分で撮影にいけたらな、と思ったのがきっかけです。
mixiにコミュニティを立ち上げていて、現在90名のメンバーがいます(2008年12月19日現在)。

え:どんな活動をされているんですか?

今:基本的には月一回、遠足を企画しています。
雰囲気はかなりユルくて、真剣に撮影しましょうというより、みんなで一緒にフラフラする会になっています。
自分はイラストのためのロケハン、という目的もあるんですけど…知らない人に会って、GRがきっかけでいろいろ話するのも楽しみです。
初対面なのに、お互いGR DIGITALを使っているということで共通の話題ができて、盛り上がってしまうのが不思議なところで(笑)

え:楽しそうですね~。機会があったら是非参加させていただきます!


■スナップとスケッチ

え:さて、少し視点を変えて、お仕事に関係するお話を聞かせいただきたいのですが。
「一瞬を捉える」という意味で、写真を撮ること(=スナップ)と絵を描くこと(=スケッチ)は近い行為だなと思うんです。
スナップとスケッチを、今日さんはどのように捉えていらっしゃるのでしょうか?

今:そうですね。どちらも瞬間を切り取っているものですが、プロセスが違いますね。
スナップは、シャッターを押したそのときに、一瞬で切り取れてしまうもので、その瞬間を"押さえる"感じ。
その押さえる作業はカメラがするので、機械的かつ客観的に瞬間を切り取ることになります。
反してスケッチは、切り取る作業を自分が行うので、切り取り手の視点が介入します。
ついつい自分の気になったものを大きく描いてしまったりして。
だから主観的で、身体的、とも言えます。切り取り方が自分の技量にも左右されるので、描きながらショックを受けることも多いです(笑)。

え:なるほど。興味深いですね。

今:スケッチは描きながら切り取っている風景を理解していくので、より"切り取ろう"と思った自分の感性に近いのはスケッチの方ですね。
スナップで切り取った瞬間は、あとから画像をみて、その風景を理解していくことになるけれど、その作業の中で、切り取ったときには気がつかなかったもの、感性に訴えてくるものを発見することもあります。それはスナップ写真でないとダメで、だからスナップ写真を撮ることに専念できるGRがいいのかも知れません。

え:同じ一瞬を切り取るのでも、切り取られる中身が違うんですね。
今日さんにとっては、スナップとスケッチ、どちらがより重要なのでしょうか?

今:それぞれによいところがあるので、どちらも自分には必要なものです。だから、写真とスケッチは併用しています。


■GRが好きな理由
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え:今日さんがGR DIGITALを気に入っている理由が、分かった気がします。

今:モノとしてのGR DIGITALが大好きなんです。
デジカメは概して撮った画像(=データ)が重視される傾向にあると思いますが、画像はもとよりGRはモノとしてもしっかりしていて、デジタルだけどアナログっぽいところも持っていますよね。
センネン画報はブログとして、デジタル化されて掲載しているものですが、それが書籍というアナログの形にもなっています。
ブログには軽やかさ、手軽さといったデジタルのよさがあり、本には実際に手にすることができ、存在を実感できるという、アナログならではのよさがあります。

モノとして無骨で、アナログ的な重みがある。だけれど、画像はデジタルで、軽やかに扱える。
その両方をいいバランスで併せ持っている。
そこが、GRが好きな一番の理由です。


■GR使いの女子たちへ

え:周りでGR DIGITALをお持ちの方が多いとのことですが、女の子も多いですか?

今:多いですよ。GR DIGITAL持っている女の子は、街でもよく見かけますよね。

え:私とちっちさんで、GR DIGITAL使いの女子たちをもっと盛り上げたいと思ってるんですよね。
ポーチとかストラップとか、こだわりたいけれど、市販のものだとなかなか"これ!"っていうのがないですから。
先ほど見せていただいたお手製のアイロンプリントエコバック(写真)みたいな感じで、それを探したり、作ったりしたいと思って。

今:いいですねー。

え:なにか女の子企画を是非やりましょう!
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■取材を終えて

ひょんなきっかけで出会った今日マチ子さんの「センネン画報」。
お話を伺っていて、イラストを描く上で大切にされている"情緒"について理解できたような気がして、ますます今日さんの世界にハマってしまいました。
また、言葉の端々から、GR DIGITALへの熱い思いが伝わってきて、おもいきって取材のお願いをさせていただいて良かったな、と思いました。
今回は女性オンリーの取材だったので、その後も女子部企画として、4月始まりのカレンダーとか、GR DIGITALに似合うポーチやストラップを作ろう、などいろいろと夢が膨らみました。実現できるかどうかはわかりませんが…。小さなことでもいいので、なにか是非やってみたいと思います!

それと、東京・銀座のギャラリーRING CUBEに、今日マチ子さんの絵を展示させていただくことになりました!
展示の日程が決まったら、またお知らせしますね。



今日マチ子(キョウ・マチコ)

マンガ家、イラストレーター。
1980年8月20日生まれ、東京都出身。
女子学院中・高等学校を経て東京藝術大学美術学部卒。セツ・モードセミナー卒。
2000~2004年 ミニコミ『Juicy Fruits』を発行し注目を集める。2005年「ほぼ日マンガ大賞」入賞、2006年、2007年文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」を2年連続で受賞。著書に『センネン画報』(太田出版)、『快楽のコンシェルジュ』(島田雅彦氏との共著・エフエム東京)。2009年には数本の新連載も控える新進気鋭のマンガ家。

『センネン画報』太田出版

本体価格:1200円+税 A5判/160ページ
http://www.ohtabooks.com/publish/
2008/05/14120335.html

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