GRist 33 MEGUMIさん
こんにちは。ふーです。
テレビや雑誌のグラビア、写真集でもお馴染みで、最近はフリーマガジン「FREMAGA」の編集長としても活躍されている、MEGUMIさんに話をお伺いする機会がありました。GR BLOGライターをやっていて良かった。
雑誌に掲載する写真はもちろん、プライベートでもGR DIGITALをご活用いただいているそうです。
<GR DIGITALを使い始めたきっかけ、GRの魅力>
ふー(以降 ふ):
はは初めまして(←緊張してます)。今日はよろしくお願いします。まずGR DIGITALと出会ったきっかけをお話しいただけますか?
MEGUMI(以降 M):
1年ぐらい前に「FREMAGA」の企画で、クリエイターの方たちにGR DIGITALで撮ってもらった写真を使って記事を作ったことがありました。そのときに自分も使い始めたのがきっかけです。
ふ:それ以来ご愛用いいただいているそうですが、GR DIGITALの魅力はどんなところでしょうか。
M:写真の色がクリアで美しいですよね。写真のクォリティが高いというか、他のカメラとは何か写真の雰囲気が違うと思うんですよ。色のトーンというか、他の人の写真を見ても「あ、GRの写真だな」とわかるぐらいの差がある気がします。
ふ:写真そのものが違うと。
M:そうですね。「透明度」があると思っているんですが、とってもクリアだし、淡さや優しさがプラスアルファされるような感じもします。
ふ:使い勝手などはいかがですか?
M:友人にRIP君(注:RIPZINGER )がいて、セッティングは彼にやってもらいました。「MY1はお外用」「MY2は室内用」「MY3はモノクロ」という感じです。それがすごく使いやすくて、私みたいな機械オンチでもちゃんと使えるんですね。そういうセッティングする面白さもGR DIGITALの魅力だと思います。
ふ:GR DIGITALをお使いになる前から写真やカメラに興味がおありでしたか?
M:はい。ずっとグラビアの仕事もしていたので、撮られることも好きですし、写真集も以前からよく買っています。撮ることもそうですけど、撮られたり見たりということで、写真には昔から興味がありました。
最近は、日常的に撮った写真が本に載ったり、自分が撮ったものをテレビや雑誌で紹介したりするような、自分を発信する企画が増えています。以前は小さいデジタルカメラなどで撮ってたんですが、ちょっとしっくり来なかったんですね。
せっかくだったら「いい写真を載せたい」というのもありますので、今はGRがすごく気に入っていますね。ボディもシンプルでカッコいいし、回りにユーザーも多いですし。
ふ:一般的なデジタルカメラと比べて、例えばズームがない点などについては、実際に使っていて不満だったりはしませんか?
M:GR DIGITALを使う前は普通にズーム付きのカメラを使っていましたので、これで大丈夫かな?とも思いましたが、ズームして撮ることって意外となかったんだな、という感じです。それについてはまったく気になっていませんね。
<写真と「FREMAGA」について>
ふ:良くお撮りになる被写体は何ですか?
M:今は完全に子供の写真が主体ですけど、ブログに載せてる写真はGRで撮ってます。日常のちょっとしたことや目にした小物、遊びに行ったときなど、「楽しいとき」や「楽しい日常」を撮ることが多いです。
ふ:MEGUMIさんが編集長をされている「FREMAGA」には、たくさんの芸能人や有名人の方が写真などを提供されていますね。
M:「FREAMGA」を通していろいろな有名人の方に写真を撮ってもらって掲載するという感じで、そのときどきの「集大成」を作っている感じです。
私のいる世界の関係の人もいるし、プロの写真家の人や、料理人の撮った写真とか、いろんな写真を載せています。写真を見て、「この人って意外とこうなんだ」って思ったり、「これが仕事になっている人が世の中にいるんだー」みたいな、すごく面白い発見があります。会話や文章とはどこか違って、語らなくても写真に集約されている感じがとても素敵ですね。
ふ:「FREMAGA」は号によって形や大きさもいろいろですし、記事と広告の境界線が曖昧だったり、すごくフリーダムな感じで、それだけに作るのは大変なんじゃないかと思いますが・・・。
M:そうなんです。例えばハート型の号なんかは、四角い写真をこれに当てはめるためにかなり苦労しましたけど、自分たちの趣味で好きなことをやるのが目的ですから。
私も、一緒にやってるオカマイさん(注:コーディネーター&ライター)も、誰かの企画に乗るという仕事はよくあるのですが、FREMAGAは「紙は何を使う?」「どうやってタイアップしてもらう?」といったところから手探りで始めます。
ページが大きいと写真の解像度が問題になったり、横長だと当て込むのが大変だったり、やってみなきゃわからない苦労があったりするんですけど、それが形になるとすごく感動的だったりするので、形やテーマをいろいろ変えたりするのは面白いなと思いますね。
作るのにお金もかかるし、置きにくいというのもありますけど、ハート形なんかはどうしてもやりたいことだったので、やっぱり凄く気に入ってます。素材とか形などに「趣味だからこそこだわってる」という面はあって、それがまた強みかなと。
ふ:楽しんで作っている感じを受けるのは、そういうところなんでしょうね。
M:あくまで、これで食べているわけではないので、楽しくないと意味がないというか。
いい意味での苦労とか、いい時間の過ごし方をしてるなと感じます。
ふ:「次はどんな内容にするか」といった編集会議は行われるんですか?
M:オカマイさんはジャマイカに住んでいるので、会議というより、インターネット電話を使って「どうします~?」「そろそろですよねー」みたいにしゃべりながら決める感じです。
お互いに提案を出し合って、「じゃあ『アート』にしよっかー」みたいな、ほんとにゆるーい感じで飲みながら決めたこともありますし。二人とも「どうしよう・・・」と思い詰めるタイプじゃないので、「あ、じゃそれで」みたいに決めてしまいます。
ふ:それでちゃんと定期的に(年3回)出るというのは凄いですね。
M:大変は大変ですけど、デザイナーの方がものすごくしっかりしていますので。
締切りだ何だというストレスはデザイナーさんが一番感じてると思いますが、私とオカマイさんは「もっとこうやりたい」とか考えたり、私たちは意外とやりたい放題ですよ。
<好きな写真や写真家について>
ふ:MEGUMIさんのお好きな写真や写真家はいますか?
M:RIP君が撮ってるような文化、スケーターとか西海岸などにはとても興味があります。日本にもストリートカメラマンはいますけど、ああいう写真集を出したりするような人はなかなかいませんし、彼の写真はすごく好きです。
それから、蜷川実花さんには私も昔からよく撮ってもらったりしていますし、女性だということも含めて人間的リスペクトもしています。
写真は鮮やかですけど「グロテスク」な面もあって、見れば誰でも「蜷川さんの写真だ」とわかるし、でもそういう中でもご自身が変化していて、モノクロの写真集を出したり、セットも自分達で作ったり、完全なオリジナル感で長年活躍されているのが凄いと思います。写真家としてもそうですけど、ビジネスの在り方とか、女性としてとても尊敬してますね。
海外ではマリオ・テスティーノというファッション系のカメラマンがいます。ファッションなんだけどすごい生々しい肉体を感じたりしますね。最近はその3人かな。
<今後について>
ふ:FREMAGAは今後どういう風にしていきたいとお考えですか?
M:ちょうど今も次のを作ってる最中で、次は「ミュージック」というテーマで構成するんですが、毎回毎回そのテーマについてずーっと考えています。「音楽って何だろう」とか、「写真ってなんで撮るんだろう」とか、普段はあまり考えないようなことを。
で、入稿が終わったときに、例えば「ああ、こういうことがあるから写真っていいよね」といった「答え」のようなものが見えたりすることがあるんですね。
そのテーマについて自分が考えたことを、他の人も同じように文章に書いていたりして、共通して何となくまとまった一冊ができたりすることがとてもいいことのように感じます。
もちろん、もっと部数を増やしたいといった物理的なこともあるんですけど、それを作っているときの「その年代の記憶」を残していく、みたいな感じで続けられたらいいのかな、と思いますね。
ふ:継続して蓄積していくことに価値がある、ということですね。
M:10号出せたので、「意外とやってきたなー、気が付けば」みたいな感じですけど。
ふ:GR DIGITALに望むことは何かありますか?
M:余計なものをそぎ落として、シンプルに写真を撮るためのカメラだと思いますので、その部分をより追求して、他のカメラにはないオリジナリティを追求してくれるといいなと思います。
ふ:ありがとうございました。
【MEGUMIさんのお気に入りの1枚】
「夏の月」
海で見た月が本当に綺麗でした。
■取材を終えて
お会いする前はすごく緊張していたのですが、たどたどしい質問にも気さくに答えていただいて、なごやかに取材することができました。
テレビや雑誌での活動にとどまらず、「雑誌の編集」という難しく大変な仕事にチャレンジされている姿に感心しましたし、それを楽しそうにこなしておられる様子だったのが印象的でした。
今後のご活躍に期待しています。私も仕事がんばらないと。
MEGUMI プロフィール
1981年9月25日生まれ。岡山県出身。 趣味は音楽鑑賞、映画鑑賞。 地元、岡山のジーンズ屋で聞いた、チャカカーンや、ローリンヒルなどのブラックミュージックに影響を受け、『自分もこんな歌を歌いたい!』と思う様になり、高校在学中、音楽を勉強する為、東京・・・を通り越し、若干15歳で、単身ニューヨークへ。 |
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