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GRist

GRist 13 坂崎幸之助さん

こんにちは、えみっふぃーです。

GRist第13回目は、芸能界GRユーザー代表である坂崎幸之助さんの登場です。

ご存知の通り、坂崎さんはTHE ALFEEのメンバーとして活躍されていますが、実はカメラをはじめ沢山の趣味をお持ちで、さらにそれぞれの趣味で第一人者として認められています。
3月19日の発売初日と翌日に第1位ランクインし、好評のニューシングル「Lifetime Love」のリリース直後であり、また、4月3日から2008年春のツアーが始まるというご多忙極まりない最中、お話を伺うことができました。

GRist 13 坂崎幸之助さん


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■GRとの付き合い

えみっふぃー(以降 え):ツアー直前のお忙しいところ、お時間をいただきありがとうございます。
改めてGR DIGITALについてお話をお伺いするのは初めてになりますね。
さっそくですが、GRとの馴れ初めについてお聞かせいただけますか?

坂崎さん(以降 坂):GRシリーズとは、GR1からのお付き合いですね。当時の高級コンパクトカメラブームの決定打だったよね。以前から親しくしていた、田中長徳さんの影響も大きい。カメラ好きは、お互いの持っているカメラがうらやましくなって欲しくなっちゃうから(笑)。
GRは、なんといってもレンズのよさが決め手だよね。Lマウントのレンズを出したこともかなりインパクトがあったし。
GR DIGITALを使い始めたのも、GR1からの自然の流れです。

え:GR DIGITAL発売前にも、コンパクトデジタルカメラは使っていたんですか?

坂:他メーカーのものも含めて、いろいろ使っていましたよ。

■被写体と画像の保存

え:デジタルカメラで写真を撮る目的は何ですか?

坂:記録、というのもあるけれど、人に見せるため、というのが多いかな。ファンクラブのみなさんに見せたいものとか、音遊人[みゅーじん](雑誌)の連載用とか、いろいろ写真を見せる場所があるので、どこかに使えればいいな、と思って撮っています。
中でも、動物の写真を撮ることが多くて、長徳さんには、「室内動物写真家」と呼ばれています(笑)。
動物を撮るとき、特に両生類や爬虫類の撮影は1cmマクロがすごく役立ってる。両生類とか爬虫類を、普通は間近で見ないでしょ?

え:…見ないですねぇ。見られない、というか…(笑)

坂:だから、なるべくアップで撮るんだよね。インパクトのある動物写真、を心がけています。

え:動物の他に、よく被写体になるものはなんでしょうか。

坂:ツアー写真も多いよ。年2回ツアーがあって、それが30年続いているから、さすがに被写体のネタがなくなってきたけどね。
移動手段も決まっているし、空港やホテルくらいしかないから。他にはライブ中に撮ることもあるし、あとはリハーサルだったり、楽屋の様子を撮ったり。

え:撮影枚数がとても多いと思うのですが、画像ファイルの保管はどのようにされているんですか?

坂:まずパソコンに落として、そのあと外付けハードディスクに移す。バックアップも取ります。枚数が多いから、最近はルールを決めて整理して保存するようにしました。どういった分類でフォルダを作って整理するか、というのも考えてるけど、まずは日にちだけ入れて保存するようにしている。画像の整理の仕方って、人それぞれ個性が出て面白いよね。

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■GRユーザーの広がり

え:坂崎さんの影響でGR DIGITALを使っている方も多いのではないですか?芸能界でもGR DIGITALを使っている方、いらっしゃいますよね。

坂:そうだね、THE ALFEEのサポートに入ってもらってるキーボーディストのただすけクンも最近GR DIGITAL IIを買ったし。カメラのこと全然知らないヤツなんで、いろいろと使い方をレクチャーしてるよ。

え:あ、そういえばGR DIGITALにつけていらっしゃるのは…。

坂:GR SNAPSで、篠原ともえちゃんが書いてたイラストの液晶クリーナーね。リコーさんにいただいたので(笑)

え:あのイラストがかわいいので、作ってみたんですよ。お使いいただきありがとうございます。

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■フィルムカメラとの使い分け

え:坂崎さんといえばライカ、というイメージが強いのですが、デジタルカメラとはどう使い分けているのですか?

坂:フィルムって、デジタルとは完全に別物だから、その感覚や感触を忘れないために、たまにフィルムで撮るようにしてるよ。
フィルムのときに使うのは、ライカだね。カメラはいじるのも楽しいから、他のカメラもたまに引っ張り出してきていじってるけどね。メカとしてのカメラも好きなんだよね。

■コレクションと趣味

え:カメラも含め、いろいろなもののコレクターでいらっしゃるそうですが。

坂:中古カメラ屋はよく通ってたねぇ。あとは、熱帯魚と爬虫類ね。徳島に、「坂崎さんのおさかなランド」っていう水族館があって、名誉館長にもなってるから(笑)

え:館長さんですか!徳島のどのあたりにあるんですか?

坂:徳島県民なら誰もが知っている、吉野川遊園地の中にあります。おさかなランドのサイトには、おさかなブログ、っていうのもあるよ。

え:お名前を冠した水族館とは…すでに趣味を通り越してますね…。今度徳島に行く機会があるので、立ち寄ってみたいと思います!

坂:はい、是非行ってみてください(笑)

え:そのほかには、どんなコレクションがあるのでしょう?

坂:和ガラスもコレクションしていて、(2007年)12月には「たばこと塩の博物館」で展示会もしました。
(と、パンフレットを差し出す。)

え:「和ガラスに抱かれて ~坂崎幸之助コレクション~」ですか。かんざしとか、かわいいですね。

坂:和ガラスの素朴な感じが好きで。醤油ビンと、ウランガラスは特にこだわって集めてます。ウランガラスは、ブラックライトで光るんだよ。定期的に開かれる骨董市に、朝早くから掘り出し物を見つけに行ったりね。
それと、今集めているのは古写真。下岡蓮杖、日下部金兵衛、フェリックス・ベアトとかの、手彩色のもので。
ベアトのは小さくても高いものが多いけどね。コレクターが多いから。
下町で生まれ育ったせいか、ここ3年くらいは浅草に関係のあるものを多く集めてるよ。古写真もだけど、古い絵葉書とか…すごく沢山あるね。江戸東京博物館に展示できるくらいコレクションがあるよ(笑)
特に"浅草十二階"ものが中心になっていてね。"浅草十二階"って、知ってる?

え:いえ、知りません。なんですか?

坂:"浅草十二階"(凌雲閣)ってね、明治時代に建てられた総煉瓦造りの高さ52mの建造物で関東大震災で倒壊してしまうんだけど、その歴史にすごく魅力があって。
本も出ていて、結構読んだよ。歴史は苦手だったんだけど、浅草十二階をきっかけに、江戸・明治・大正時代の歴史は面白いなぁと思ったね。

え:それだけコレクションが多いと、保管が大変そうですが。

坂:そうだね、倉庫も借りてますね。

え:本業も年に2回のツアーがあり、またレコーディングなどもありますから、それだけでもお忙しいですよね?
コレクションもの収集とか、写真を撮ったりとかの趣味に充てる時間がよくとれるなぁ、と感心してしまいます。
時間の使い方が上手なんでしょうね。

坂:でも、動物と写真は結構うまくリンクしてるんだよね。僕が写真と爬虫類好きなのは知られているので、絶滅危惧種の”ムカシトカゲ”を見に行こう!っていう企画の番組から声がかかって、ツアー日程の合間を縫って写真撮りにニュージーランドまで行ったこともあるし。ムカシトカゲの生息している島は特別保護区だから、政府の許可がないと立ち入れないんだけど、番組で許可を取ってくれていたから上陸もできて。野生のムカシトカゲの写真を撮った日本人は、おそらく自分だけだと思うね(笑)

え:ネイチャーフォトグラファーですね。

坂:内山りゅうさんっていう主に淡水魚の写真を撮ってるフォトグラファーがいるんだけど、彼の紹介でネイチャープロダクションにムカシトカゲのネガを預けてます。
彼もそうなんだけど、趣味が多いと、その専門分野の友達が多くなって楽しいんだよね。
みんな、その道のエキスパートだから、普通に日常生活を送る分には知らなくても何ら支障のないようなことを沢山知っている人たちなんだよ。でも、そういう知らなくてもまったく問題ないようなことを知る、ってことがロマンなんだと思うな。また、そういう人たち同士はジャンルが違っていても繋がってることも多いしね。GR Meetingに参加された奈良美智さんも、そういう繋がりだしね。今後コラボレーションなんかもいろいろできるんじゃないかと思ってるよ。

え:それは楽しみです(笑)

■THE ALFEEの活動

え:あまりに趣味が広く深くていらっしゃるので、すっかりメインの音楽についてお伺いするのを忘れてしまいました。
来月頭(※取材時は3/末)からツアーが始まりますね。先ほど30年、というお話も出ましたが、ファンも歴が長い方が多いのでしょうね。

坂:メインは30代後半くらいの方たちですね。最近では親子2代で参加する、というケースも多いです。
毎年4月~6月と、10月~12月の各3ヵ月間はツアーをやってます。今回は4月3日の川口リリアメインホール(埼玉)を皮切りに、6月29日の名古屋国際会議場センチュリーホールまでです。

■今後GRに望むこと

え:では、話を少しカメラに戻しまして。GR DIGITALに今後望むことがありましたら、お聞かせください。

坂:そうだね、周りが変化していく中、GRはひとつの形が出来上がっていると思うので、変に世の中の流れに迎合することなく、GR精神を貫いてもらいたいね。

え:ありがとうございます。肝に銘じて、頑張ります。
では、最後になりますが、GR BLOGをご覧のみなさんに一言いただけますでしょうか。

坂:「街で出会ったら、GRユーザー同士アイコンタクトをしよう」。同じカメラを使っている者同士、お互いをリスペクトしてね。

え:それ、とてもステキなことですね。私も実践してみます。
それでは、恒例ですが、GR DIGITALで撮影したお気に入りの一枚を見せていただけますか?

坂:室内動物、ということで、恥ずかしながら我が家の「京子とプゥ」をば。


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え:本日はツアー前のお忙しいところ、楽しいお話をお聞かせいただきありがとうございました。
ニューシングルの「Lifetime Love」も発売されたばかりですし、ツアーも始まりますし、今年もご活躍を期待しています!

 

■取材を終えて

え:カメラや写真についてお話を伺うつもりが、すっかり多彩な趣味のお話で盛り上がってしまいました。それぞれの趣味について、深い知識をお持ちなのと、その独特の語り口。時間が過ぎるのがあっという間でした。
いろいろなことに興味を持つことで、自らの見識が広がるのはもちろん、人の輪も広がっていって、それが豊かな生き方につながっていくのですね。いつお会いしても生き生きとしていらっしゃる坂崎さんに、パワーをいただいたように思います。



坂崎幸之助プロフィール

1954年 東京都墨田区生まれ。「THE ALFEE」のメンバーであり、日本屈指のアコースティックギタリスト。
趣味の多さでも知られており、クラシックカメラでは田中長徳と偽ライカ同盟を結成。多数のカメラコレクションを所持する。
他にも和ガラス、その他の骨董品も収集する。
ペットにも関心が深く、ネコ、両生類、爬虫類、熱帯魚を飼っている。

THE ALFEEオフィシャルサイト http://www.alfee.com/
週刊坂崎(NACK5 K's Transmission)http://www009.upp.so-net.ne.jp/ks_transmission/
「坂崎さんの番組」という番組 http://www2.jfn.co.jp/sakasan/
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