• ブランド
  • 製品
  • ストア
  • フォトアカデミー
  • コミュニティ
  • サポート

第1回
リバーサルフィルム仕上げで彩り美しく

画像の仕上げを設定できるカスタムイメージ

私は写真教室を多数運営しており、そこで出会う方々はいろんなメーカーのカメラを使ってらっしゃいます。お互いに撮れた写真を見せ合うことも多いのですが、ここでよく感じるのは、PENTAXと他メーカーのカメラでは彩りが随分と違うこと。PENTAXは自然風景を撮るとその美しさが際立っていると思います。周りのみなさんは、私が画像処理をしてきれいにしていると誤解をしている人もいるほどです。

もちろん、どのメーカーのカメラも設定によって彩りの違いを出すことができます。メーカーによって呼び名が違いますが、PENTAXでは「カスタムイメージ」と呼ぶ画像の「仕上げ」が設定できる機能があり、初期設定は「鮮やか」、このほか「ナチュラル」、「人物」、「風景」などがあります。

時代の変遷によって同じ呼び名の仕上げでも色は微妙に違っていますが、総じて私好みの色です。特にPENTAX K-5を使用していた時代の途中から使用できることになった「リバーサルフィルム」という仕上げに私は惚れ込みました。(残念ながらPENTAX K-5より前のカメラでは使用できません)

カスタムイメージ リバーサルフィルム仕上げによる作品

新緑の映り込みと水面の輝き。緑のグラデーションと輝きをそのまま表現できたことに感動しました

カモたちが夕日に向かって去っていく姿がかわいくて撮影。夕暮れの空気感を色で魅せることができました

抜けるような青空が雲の流れを引き立てています。空の青色がイメージ通りでなければ納得できない作品です

見て感動したものを、美しく撮れた!と感動するから楽しい

フィルム時代から撮影を楽しんできたからか、私はメリハリがあり、色彩の美しさをうまく表現できるこの仕上げが大好きです。フィルム時代からデジタル時代に変わっていくとき、フィルムの色合いの方が好きという方が多くいらっしゃいました。確かにメーカーによってはフィルムと随分違う色合いになるメーカーがありました。撮影した写真はRAWで記録し、後で自由に補正できるので撮影時には多少色が違っていても問題がないのがデジタルカメラの利点である、という印象でした。でもそんなのは楽しくないと思います。見て感動し、撮った作品をモニターで見て美しく撮れたことに感動するから楽しいのだと思います。

写真は、補正も加工もしなくとも、自分のイメージ通りに撮れることができる方が良いと思います。撮影会に行き数百枚も撮った画像をいちいち画像補正などしたくありません。JEPG形式で撮影しても、自分が見たイメージ通り美しいのが一番です。PENTAXのリバーサルフィルムで撮影すると、自然の美、特に草や葉の色を表現するときに重要な黄から緑にかけてのグラデーション、夕焼け、朝焼けを絶妙に再現する黄色から赤にかけてのグラデーション、さらに空の青色など、RAWデータで撮影して補正などしなくても露出さえ段階的に変えて撮っていれば、イメージ通りの素晴らしい作品を残すことができる確率が高いです。

もしイメージが合わなければ、他の仕上げにするか、INFOボタンから詳細設定に入って、彩度、色彩、コントラストを調整してみてください。きっと気に入った設定が見つかるはずです。

プロフィール

まえのかつみ

1968年3月4日大阪生まれ。学生時代からカメラ片手に世界中を旅し、日本から世界各地まで世界遺産および自然風景を'体感'する撮影活動を実施中。2003年より、フランス、アメリカ、中国、ボルネオで作品を数回発表。その後はパリのインテリアメーカーのテオジャスマンと契約。作品をパリでトートバック、スカーフなどグッズ化し販売。日本でも自分のブランド「avan K」(アヴァンケー)を立ち上げ、グッズをyouyouフォトメイド や各地で販売。また友遊撮影倶楽部を設立、埼玉、東京などで教室を11運営中。ネット教室「日本カメラyouyouフォトの未来教室」も業界初の形式にて創設。写真集には「古代蓮」シリーズや「レンゲショウマ」シリーズがあり、「写真が変わる魔法の撮影術」では自分の作品のレベル感を簡単に変えたい人向けの解説を行っています。

ページトップへ