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第3回 フォーカスアシストを使って見る

フォーカスアシスト(フォーカスピーキング機能)はPENTAX K-5からPENTAX K-3になった際に新たに登場した機能です。背面のモニターをライブビュー状態で使用します。モニターの精度が高くなったため効果がよくわかります。

小さな花などを撮る際にピントがどこに合っているのか試写して見るとわかりやすかったです。というのも、マクロレンズで撮影する時はマニュアルフォーカスでピントを細かくいろいろな部分に当ててイメージを頭の中で構築していきます。その時にこの辺りにピントが合っている、と具体的に目視してイメージを固めることができるからです。

<レンゲショウマ撮影で使用する意義>

  • 花が下向きに咲く花なので撮影する態勢がどうしても下からになります。傾斜があるときなどは三脚を使用しても、自分の態勢が悪くバランスを崩し動いてしまいます。そんな時、モニターで具体的にピントが合っている場所がわかるとシャッターを押しやすいのです。
  • 自分がピントを合わせたいところに合わせた際に、他はどこに合っているかのか確認しやすいです。この機能を使用すると意識して探さなくても一目でわかるのが嬉しいです。
  • 被写体に対して斜めから撮影する際に、ピントをこの辺りに持ってくるとこういう風にピントが合うのかとイメージしやすく納得して撮影できます。

私が開発者に感謝する操作性は以下の通りです。

  1. フォーカスアシスト機能とピクセル等倍に拡大して見る機能を同時に使用できる。
  2. フォーカスアシスト機能をオンにしたままレンズを交換できる。

作品右上の滴にピントを合わせた時に他のどこにピントが合っているのか確かめながら撮りました。ファインダーが覗けない仕切りロープの向うの花だったので、必死にフォーカスアシスト機能を使い撮影した結果の作品です。
レンゲショウマ特有の紫色した口紅のようなところにピントを合わせたくてフォーカスアシスト機能を使用した作品です。具体的にピントが合っている確証を持ってシャッターを切れたのが嬉しかったです。
カタツムリの子供がレンゲショウマの滴に埋まってしまいもがいている姿を撮りました。滴の表面張力から逃れたくて触角を振り回しているそこにピンポイントでピントを合わせたくてファーカスアシスト機能を使いました。
 
PEAK ONにしたときのライブビュー映像。ピントの合っているところのみ、このようにエッジが白く強調されます。

<フォーカスアシストのPEAK ON、OFFの仕方>
電源を入れ、MENUボタンを押して、撮影モードの3まで十字キーで右に移動させ、1行目「ライブビュー」を選択してください。上から2行目にフォーカスアシストの項目があります。初期設定は「オフ」になっています。十字キーで右に行き「PEAK ON」を選択してください。OFFにする時は同様な流れの操作で「PEAK OFF」を選択してください。

MENU画面で「ライブビュー」を選択
フォーカスアシストで「PEAK ON」を選択
 
まえのかつみ
まえのかつみ1968年3月4日大阪生まれ。学生時代からカメラ片手に世界中を旅し、日本から世界各地まで世界遺産および自然風景を'体感'する撮影活動を実施中。 2003年より、フランス、アメリカ、中国、ボルネオで作品を数回発表。その後はパリのインテリアメーカーのテオジャスマンと契約。作品をパリでトートバック、スカーフなどグッズ化し販売。日本でも自分のブランド「avan K」(アヴァンケー)を立ち上げ、グッズをyouyouフォトメイド(別ウインドウで表示http://youyouphoto.shop-pro.jp)や各地で販売。また友遊撮影倶楽部を設立、埼玉、東京などで教室を11運営中。ネット教室「日本カメラyouyouフォトの未来教室」も業界初の形式にて創設。別ウインドウで表示http://youyouphoto.com/mirai/nipponcamera 写真集には「古代蓮」シリーズや「レンゲショウマ」シリーズがあり、「写真が変わる魔法の撮影術」では自分の作品のレベル感を簡単に変えたい人向けの解説を行っています。