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第6回 AF補助光を使う技


シャッターを半押しすると、撮ろうと思っている方向に向けて緑の光が飛びます。

暗くなり始めると撮影ができなくなって、撮影者も少なくなってきます。こんな時に使える機能がAF補助光です。なお、周囲に撮影者がいる場合は迷惑になることがありますので使用しないでください。

この機能は、AF時にシャッターボタンを半押しすると、撮ろうと思っている方向に向けて緑の光が飛びます。その光が届く範囲の被写体ならば、数メートル先程度まで確実にピントを合わせられます。暗くなって目視やライブビューでピントを合わせることができない時にもピントを合わせることができる必殺技です。ただし、慌ててしまうと緑に写ってしまうこともありますのでご注意ください。

コツは、一度AFでピントを合わせた後、ピントリングを触らずそのままMFに設定してピントをAFで合わせた所のまま撮影します。暗いので数十秒の撮影になるかもしれません。時にはバルブ撮影をした方がいいかもしれません。風がなく、なにも明かりがない真っ暗な状態でなければ撮影できます。前回ご紹介しました高感度から撮影して行く方法で撮影していくと、構図や撮影後の状況をすぐに確認できます。合わせ技でぜひご活用ください。

<レンゲショウマをAF補助光で撮影する意義>

  • 別にライトなどを使わなくてもピントを合わせられます。
  • 白いレンゲショウマのみ暗い状況で浮かび上がらせて撮れます。
  • 月明かりでもピントが合った写真を撮影できます。

私が開発者に感謝する操作性は以下の通りです。

  1. PENTAX K-3/K-3 IIはメニュー画面の1ページ目に補助光のオン/オフができるように設計されていることです。
  2. 遠くまで強い光を飛ばせて、AFで容易にピントを合わせることができるように設計されていることです。
夕闇迫る時間帯、杉の木立の間にレンゲショウマを入れて撮影した作品です。暗くてAF、MFともにピントを合わせられず、補助光を使ってピントを合わせた作品です。
夕暮時、f値開放にして補助光で花にピントを合わせ露出を調整しながら白い花が浮かび上がるように撮影した作品です。蒼い霧がかかっていて幻想的でした。
ほぼ真っ暗闇の中、山の下の街灯りを杉の木立の間から探し、そこへちょうどレンゲショウマがくるように補助光を使い場所の調整とピントの調整をして撮影した作品です。
 
まえのかつみ
まえのかつみ1968年3月4日大阪生まれ。学生時代からカメラ片手に世界中を旅し、日本から世界各地まで世界遺産および自然風景を'体感'する撮影活動を実施中。 2003年より、フランス、アメリカ、中国、ボルネオで作品を数回発表。その後はパリのインテリアメーカーのテオジャスマンと契約。作品をパリでトートバック、スカーフなどグッズ化し販売。日本でも自分のブランド「avan K」(アヴァンケー)を立ち上げ、グッズをyouyouフォトメイド(別ウインドウで表示http://youyouphoto.shop-pro.jp)や各地で販売。また友遊撮影倶楽部を設立、埼玉、東京などで教室を11運営中。ネット教室「日本カメラyouyouフォトの未来教室」も業界初の形式にて創設。別ウインドウで表示http://youyouphoto.com/mirai/nipponcamera 写真集には「古代蓮」シリーズや「レンゲショウマ」シリーズがあり、「写真が変わる魔法の撮影術」では自分の作品のレベル感を簡単に変えたい人向けの解説を行っています。