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3分で学べる簡単撮影術 シャシンのジカン 水咲奈々

6.マクロレンズで思いっきり近付きたい

思いっきりの良さが傑作を生む!

今回はマクロレンズでの撮影にチャレンジしてみましょう。最短撮影距離の短いマクロレンズは被写体に思いっきり近付けるので、今まで撮ることのできなかった面白いカットを撮ることができます。

被写体の一部をクローズアップして、デジタル一眼ならではの繊細で迫力のある描写を楽しみましょう!

Point
  1. 全体像がわからなくても気にしないで思いっきり寄って撮りましょう。
  2. ピントは一番目立つ色か、一番手前にある花びらに合わせると落ち着いた構図になります。
  3. 絞りは開放にして大きなボケを楽しみましょう。

‘コレ’が‘何か’なんてわからなくてOK!

せっかく被写体に近寄れるレンズなので、ピントが合うギリギリ、レンズと被写体がくっつきそうなくらいのギリギリまで近付いて撮ってみましょう。

この花がどんな花なのかの説明カットは他のレンズに任せてこのレンズならではの楽しみ方をするのがマクロレンズの醍醐味なのです!

作例はレンズにD FA MACRO 100mmF2.8 WR(リンク先はRicoh Imaging Store)を使用して撮影しました。このレンズはレンズの先端から被写体まで13cmという短い距離で撮影することができますので、撮影時はレンズフードが花びらに当たるほどでした!

ピント合わせはマニュアルに挑戦!

被写体に近付き過ぎてしまうとどこにピントを合わせればいいのかわからなくなってしまうかも知れません。そういう時は、レンズに近い方にある目立つ色や、花びらのフチ、花の内側を撮る時はシベの先端に合わせるようにすると構図が落ち着きます。

また、絞りは開放にして大きなボケを味わってもらいたいのですが、そうするとピントが浅くなって合いにくくなってしまいます。

AFで合わせようとしても‘ジーコジーコ’と迷ってしまってなかなか合わないかもしれません。そんなときはマニュアルでのピント合わせに挑戦してみてください!

合っていないかも……と臆病にならないで、自分が気持ちいいと思う所にピントを合わせてみてください。ファインダーを覗きながらでももちろんOKですし、ライブビュー画面で拡大機能を使っても合わせやすいでしょう。

今回のマクロ撮影のポイントは何を置いても「思いっきりの良さ」です!被写体の一部を切り取るべく思いっきり近付き、マニュアルでのピント合わせも怖がらずに遊ぶつもりでやってみてください。きっと、今まで撮ったことのないようなアーティスティックな写真が撮れますよ!

花の内側を撮る時はシベにピントを合わせてみましょう。
Q:この赤いカーテンの正体は?
A:チューリップの花びらでした!!
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水咲 奈々 -Nana Misaki-

東京都出身。モデルとしてカメラの前に立つうちに撮る側に興味がわき写真を学ぶ。作品を持ち込んだカメラ雑誌の出版社に入社し、様々なジャンルの写真家の作品と撮影現場に触れる機会を得る。2010年に独立し、現在はフリーの写真家として雑誌やWEB、イベントや写真教室など多方面で活躍中。撮影ジャンルは赤ちゃんから戦闘機までと幅広い。