かわいいと思って買った小物も写真に撮ってみるとなんだか物足りない感じになっちゃったことはありませんか?
もっと寄って撮れば迫力は出るけど小物の全体像は写らないし、だからといって引いて撮ると画面に余白が多くなって寂しいイメージに……。
今回は、そんな被写体を華やかに撮る方法をお教えしましょう!
被写体の後ろはもちろん、前側の余白部分にも造花を敷き詰めて、画面内の余白を失くしてしまいましょう。
ピントは主役の被写体の目に合わせます。絞りをなるべく開けてボケを大きくすると、造花でも花びらの安っぽさが目立たなくなります。
作例はレンズにDA 35mmF2.8 Macro Limited(リンク先はRicoh Imaging Store)を使用して撮影しました。このようにF値が小さくて明るい被写体に近付いて撮影できるレンズが一本あると、テーブルフォトの撮影は今よりもっと楽しくなりますよ!
被写体は、レースのカーテン越しの光を背に受けるような方向で置いて撮影しましょう。このような逆光で撮影すると、造花の隙間から光が差して爽やかさが増します。
光が直接被写体に当たる順光で撮ってしまうと、メリハリの付いた写真にはなりますが、白トビ・黒ツブレなどで全体が綺麗に写らなくなってしまうことがあります。また、硬いイメージの写真になってしまいますので、作例のような柔らかさを大事にしたいときは順光での撮影は避けましょう。
また、余裕があればぜひレフ板を使用して、背後から来る光を被写体の前面に反射させましょう。市販のレフ板がなくても白い画用紙などで代用できます。
ボケさせる造花は100円ショップにも沢山売っていますので、ちょっと画面が寂しいとき用に数種類購入しておくといいでしょう。ビビッドな色より淡い色合いの造花の方がボケと馴染みやすいのでオススメです!
東京都出身。モデルとしてカメラの前に立つうちに撮る側に興味がわき写真を学ぶ。作品を持ち込んだカメラ雑誌の出版社に入社し、様々なジャンルの写真家の作品と撮影現場に触れる機会を得る。2010年に独立し、現在はフリーの写真家として雑誌やWEB、イベントや写真教室など多方面で活躍中。撮影ジャンルは赤ちゃんから戦闘機までと幅広い。