京都・梅小路蒸気機関車館
2011年9月8日
JR京都駅から徒歩25分ほど西寄りにある梅小路蒸気機関車館は、1914年(大正3年)に造られた鉄筋コンクリートの扇形(せんけい)車庫(国の重要文化財)などに、日本を代表するSL(蒸気機関車)17形式19両を保存する元の「梅小路機関区」の一部である。
保存するSLのうち7両は実際に走れる「動態保存」で、C56形160号機やC57形501号機は「SLやまぐち号」として季節運行されているほか、8620形8630号機、D51形200号機などは、館内の展示線で2両の展望客車を引く「SLスチーム号」に使われている。
屋外にもSLが並ぶ。初めての人はその迫力に驚き、熟年は昔、黒煙を上げて走ったSL時代を懐かしむ。
左は「デゴイチ」の名で知られるD51形200号車。右は超大型の旅客用だった「シロクニ」C62形2号車。
C51形239号機。1919年(大正8年)から1928年(昭和3年)までに289両造られた中型の旅客用SL。高速運行のために大型の動輪を初めて採用した。
C58形1号機。1938年(昭和13年)から1947年(昭和22年)までに427両造られた中型の旅客、貨物兼用SL。本機は北海道に配属されたので寒冷地仕様である。
1070形1080号機。1901年(明治34年)にイギリスのダブス社で製造、輸入された明治を代表するSL。
C11形64号機。1932年(昭和7年)から1947年(昭和22年)にかけて381両造られた小型タンクSL。
B20形10号機。1945年(昭和20年)から翌年にかけて215両造られた構内作業用の小型タンクSL。
8620形8630号機。1914年(大正3年)から1929年(昭和4年)にかけて量産(687両)された旅客、貨物とも引ける万能SL。
C61形2号機。1947年(昭和22年)から1949年(昭和24年)にかけて33両造られた大型旅客用SL。館内の展示線を走る「SLスチーム号」に使われている。
写真はすべてPENTAX K-5 + DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF]DC WRを使用。カスタムイメージ:銀残し |