カタログ(11.2MB)デジタル一眼レフカメラ/K20D


さまざまな光源に対応する、
9種類のホワイトバランスモード
K20Dは、カメラが自動的にホワイトバランスを最適に調整する[オート]に加え、6種ものホワイトバランスモードをプリセットしています。忠実な色合いを追求したい、逆に色合いを変えたいなど、さまざまな撮影条件や表現意図に対応。
また、プリセット値の調整やマニュアル設定も可能です。
[プリセット値の任意調整]
微妙な色をありのまま記録する。いつも特定の光源で撮影している。 そんなときは、ホワイトバランスのプリセット値を任意で微調整することが可能です。調整結果はプレビュー画像にダイレクトに反映されるため、適切なホワイトバランスを簡単に設定できます。
ホワイトバランスモード
オート 約4000~8000Kの間でカメラが自動的に設定太陽光 太陽の下で撮影時に設定(約5200K)
日陰 被写体の青みを抑えるのに有効(約8000K)
曇天 曇り空の下で撮影時に設定(約6000K)
蛍光灯 白色(約4200K)、昼白色(約5000K)、昼光色(約6500K)から選択
白熱灯 被写体の赤みを抑えたいときに有効(約2850K)
ストロボ 内蔵ストロボ使用時に設定(約5400K)
マニュアル 撮影した画像からホワイトバランスを設定
色温度 色温度を数値で設定(3種類まで保存可能)
JPEG設定時でも、直観的かつ簡単な
ホワイトバランス調整を実現
JPEG画像は、たとえホワイトバランスが気になったとしても、微調整ができない。K20Dはその常識を塗り替えます。撮影後、Fnボタンでホワイトバランス機能と画像を呼び出し、目で効果を確かめながらホワイトバランスを調整。Fnボタンを押すと、その画像をJPEGで保存できます。JPEG設定時、ホワイトバランス調整に備えてわざわざRAWを同時記録しておく必要は、もうありません。
※調整できるのは、撮影直後のJPEG画像に限ります。
ホワイトバランスの測定・設定が
簡単に行えるマニュアルホワイトバランス
光源に水銀灯が使われている。数種類の光源が混在している。ホワイトバランスの判断が難しいシーンです。しかし、K20Dなら適切なホワイトバランスをすばやく 設定することができます。ホワイトバランス[マニュアル]は、測定用にシャッターを切ったテスト画像から、カメラがホワイトバランスを高精度に測定する便利なモード。測定範囲は画面全体、またはスポットから選べます。さらにFnボタンを押せば、測定のために撮影、ホワイトバランス調整したテスト画像を保存することも可能です。設定後にあらためて撮影しなおす必要がなくなります。
仕上がりの異なる画像が自動で得られる、
独自の拡張ブラケット
ホワイトバランスやシャープネス、彩度、コントラストなど、各項目をどう設定したらよいか、判断が難しい。そんなときは拡張ブラケットが便利です。1回の露光で、任意の項目を段階的にずらした3つの画像を生成。わざわざテスト撮影を行ったり、現像・プリント時に各項目を微調整する手間が省けます。
ひと味ちがう雰囲気・特殊効果が得られる、
デジタルフィルタ
カメラ本体で画像にさまざまな特殊効果を加えることができます。パソコンで加工処理することなく、印象的で味のある作品が手軽に得られます。また、加工した画像は元画像とちがうファイル名で保存されるため、安心して幾通りもの効果を楽しむことが可能です。
[ソフト]ソフトフィルターを使ったかのような、やわらかな仕上がり。ポートレートやマクロなどで、被写体をより印象的に演出できます。効果(ソフト度)は3段階から調整可能です。
[白黒]深みのあるモノクロ画像が得られます。4種のフィルタを用意。白ヌケ部分だけに色をのせるなど、独特の表現が楽しめます。
[セピア]ノスタルジックな雰囲気に仕上げたいときに効果的です。
[カラー]カラーフィルタを使ったように、色調を思い通りに変えられます。18種類(基本6種類×3段階)で調整できます。
[色抽出]選択した色だけを活かし、その他の色はモノクロで表現。
たとえば青い空とモノクロの街並みというように、不思議で幻想的な世界を演出できます。
[イラスト]階調をなくし、輪郭を強調。鉛筆で描いたスケッチ画のような特殊効果が得られます。
[HDR]明暗の再現域を拡大。照明効果や空のヌケを印象的に演出した、絵画的な作品を手にできます。
[明るさ]撮影後、画像の露光量を調整できます。調整範囲は±8段階です。
[スリム]画像の縦横比を変え、被写体を細くすることが可能。逆に太らせる(縦位置撮影時は被写体を細くする効果)こともできます。
さまざまな撮影目的、表示機器に対応する
2つの色空間
テレビやパソコンのモニターや、プリンターなどを広くカバーし、汎用性にすぐれたsRGB。 色の再現域が広く、画像調整の自由度が高いAdobe RGB。K20Dは2つの色空間を使い分けることができます。画像の使い方や表示機器に合わせた、柔軟な使いこなしが可能です。
パソコンを使わずRAW画像をハンドリング。
カメラ本体内RAW現像
一般のデジタルカメラの場合、
RAW形式で撮影した画像はパソコンに取り込み、現像することが必要です。しかしK20Dは、RAWファイルをカメラ内で現像することが可能。パソコンがなくても、手軽にダイレクトプリントしたり、テレビの大画面で楽しむことができます。その際、色空間やカスタムイメージを選択することができるほか、画質やホワイトバランス、彩度、シャープネス、コントラスト、増減感などが液晶モニターを見ながら調整可能です。
※現像した画像はJPEG画像として新規記録できるほか、8ビットTIFFに変換して保存することもできます。