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第3回
ホームグラウンド~湖上にて~

  • PENTAX K-70 + smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR + GPS UNIT O-GPS-1 + LEEフィルター ソフトNO.2 / アストロトレーサーによる天体追尾撮影
    今回の撮影地である松原湖とその周辺は星空環境が素晴らしく、私のホームグラウンドと言える場所です。
    星を撮影するための条件が揃っており、天候にさえ恵まれれば誰でも素晴らしい星空撮影が可能です。

松原湖から望む八ヶ岳と冬の星空

前回、前々回はニュージーランドの素晴らしい星空を紹介しましたが、今回はより身近な撮影地で誰でも撮れる星空写真がテーマです。1月の厳しい寒さの中、PENTAX K-70 18-135WRレンズキットを使い長野県小海町松原湖高原で撮影してみました。PENTAX K-70にGPS UNIT O-GPS1を装着しアストロトレーサーを使用しただけで、特別なテクニックは用いていません。PENTAX K-70を持って最高のロケーションへ出かけてみてください。あなたの思い描くイメージをカメラが素晴らしい写真にしてくれるはずです。

使用レンズについて
キットレンズであるsmc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WRは、周辺光量の低下や収差が考えていたより少なく、開放でも十分な性能を有しているので、安心して開放から使うことができました。

ズームレンズの利点
構図が固定される単焦点レンズと異なり、ズーム域の範囲内で構図を自由に決められることがズームレンズの利点です。今回の写真は広角側で撮影しましたが、ズームレンズが1本あれば山並みに沈む星座などをクローズアップして撮ることもできます。感性の赴くまま、風景の一部を切り取れることがズームレンズの特長です。

アストロトレーサーのメリット
天体追尾撮影を行うためには一般的に特別な機材と専門知識が必要ですが、GPS UNIT O-GPS1を用いアストロトレーサーを使用すれば、簡単な設定と三脚の設置だけで天体追尾撮影が可能になります。難しいと思われがちな天体追尾撮影が、風景写真のようにお手軽に、お好みの構図で撮ることができます。

低温下での撮影について
PENTAX K-70が星空撮影に向いているポイントの一つは、-10℃の耐寒動作を保証していることです。経験上、冬の撮影では撮影画像のノイズが低減する傾向にあり、冬は星空撮影に最も適した季節と言えます。-10℃でも安心して撮影に集中できるので、酷寒の中でも思いを込めた1枚を撮影できます。

自宅からすぐ近くの松原湖は冬には湖面が凍結し、湖上から八ヶ岳を撮影できるベストスポットになります。しかし氷上であるが故に気温もかなり下がるので、バッテリーの保温には気を使います。予備のバッテリーを常にポケットの中に入れて暖めておき、必要に応じてスピーディーに交換できるようにしています。

プロフィール

斉藤 尚敏

プラネタリウム、望遠鏡メーカー等での勤務後、初めて訪問したニュージーランドで見た星空に心を打たれその後20回以上もの渡航を繰り返し、世界一と言われるその星空を撮り続け、その写真や紀行文は新聞や天文雑誌「月刊天文、星ナビ」など掲載。
現在は、神戸市からより星の綺麗な八ヶ岳の登山口でもある小海町へ移住し、天体撮影で必要とされるオンリーワンの機材作りを「テレスコ工作工房」にて行っている。 また、海外撮影も続けながら地元のホテル等にて”星空には人の心を癒す力がある"と考え「Terrestrial Healing」と題したスターウォッチングをプロデュースしている。

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