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開発の現場から / Challengers

GUI ~使いやすさの極限を目指して~

人物紹介

高橋 喜貴

UI設計担当

高橋 喜貴

松下 武

UIデザイン担当

松下 武

“ワンハンドオペレーション、カスタマイズの先のカスタマイズまでこだわり尽くす”

利用シーンに合わせた操作性への挑戦

高橋:K-3 Mark IIIでは、これまでPENTAXが大事にしてきた使いやすさをより発展させるために、利用シーンに合わせた操作性をあらためて見直し、GUIデザインやボタンレイアウトも刷新しました。
従来からKシリーズの特長として、「ワンハンドオペレーション」へのこだわりがあります。
左手はレンズに添えたまま、右手であらゆる設定が完結できるようなものを目指してきましたが、K-3 Mark IIIでは背面液晶に目線を動かさずにファインダーを覗いたままそれが行えるように使い勝手を向上させました。

高橋 喜貴
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大幅に自由度が向上した「スマートファンクション」

高橋:K-1で搭載していた「スマートファンクション」は、よく使う機能の設定を、機能ダイヤルと設定ダイヤルという2つのダイヤルを使って行う操作系でしたが、設定したい機能はダイヤルに印字された中からしか選択できませんでした。
K-3 Mark IIIではボタンとダイヤルによる操作系に変更し、ファインダー内に、機能と設定値の表示を追加することで、ファインダーから目を離さずに、完結できる操作系となりました。
機能の選択をボタンにしたことで、22種類の中から、最大5つまでの機能を自由に選んで登録していただけます。登録する機能をひとつに絞ることで、たとえば露出補正専用のダイヤルとしても使うことができます。さらに設定値自体についても絞り込むことができます。
たとえば機能がカスタムイメージであれば13種類の中から「あざやか」と「フラット」など、よく使う選択肢だけで使っていただくこともできます。

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タッチパネル液晶モニターの採用

高橋:また、GUIのわかりやすい変更としては、背面液晶にタッチパネルを採用したことがあります。
撮影中には、カメラが撮影者の「目と手の延長」となるようにボタンやレバーを操作し、撮影中以外のメニュー操作や画像編集などは、タッチパネルでより直感的に素早く操作できるものを目指しています。
INFOボタンで呼び出すコントロールパネルで、直接アイコンをタッチして変更ができるのも、タッチパネル化の利点です。

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メニュー画面デザインの刷新

松下:Kシリーズとして初めてのタッチパネル採用に際して、タッチ操作と親和性の高いメニューデザインを再考する必要がありました。その結果、K-3 Mark IIIでは従来とは異なり縦スクロールを行う操作系となっています。
メニュー画面のページ送りが、横方向から縦方向に変わったことで、一瞬戸惑うかもしれませんが、従来通り十字キーや、前後の電子ダイヤルで設定を行う際にも違和感なく操作を行えるように考慮しました。
メニュー画面をタッチパネル化することによって、「静止画設定メニュー」や「カスタマイズメニュー」といった大分類を、ダイレクトに切り替えることができるようになっています
また、指でどんどんスクロールして、瞬時に目的の項目を探すこともできます。

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松下 武

情報量が格段に増えた高解像モニター

松下:タッチパネル化に加え、今回は液晶画面の解像度自体も上がって、載せられる情報量が格段に増えました。
それによって、各画面は操作性だけでなく、情報の一覧性が大幅に向上するようなデザインに刷新しています。
画面表示のデザインについても、これまでのKシリーズユーザーの方に馴染みのあるアイコンや配色としつつ、トレンドも取り入れて洗練させました。

さらに自由度が高まったカスタマイズ

高橋:スマートファンクションのところでも触れましたが、今回は操作系や機能のカスタマイズについては、かなり自由度を高めています。

ボタン周りは、初期設定でも多くの方に使いやすいよう配慮していますが、撮影者や、撮影シーンごとに最も使いやすい状態というのは異なる場合があります。
そのため、K-3 Mark IIIでは機能の割り当てを変更できる「Fxボタン」を2か所から10か所に一気に拡大し、選べる候補も29種類としました。
これにより、ほかのカメラと併用するときでも、操作性が統一できるようになっています。
それらの設定状況が一目でわかるように、「ステータススクリーン」にはFxボタンに登録している機能も表示させるようにしました。
たとえばユーザーモードで、個別にボタン配置を変更しているような場合でも、一目で把握することが可能です。
また登録するときには、ボタンの位置を見ながら行えるように、設定中のGUIにもこだわりました。
あえて設定や操作系をカスタマイズする方には、強いこだわりがあると思います。
色々な撮影シーンや嗜好を、撮影者の頭になって考え、“カスタマイズの先のカスタマイズ”と言えるようなところにまでこだわり尽くしています。

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ワンハンドオペレーションの追求 新「ハイパー操作系」

高橋:ファインダーから目を離さず、瞬時に露出モードが切り替えられる、PENTAX伝統の「ハイパー操作系」も、「ワンハンドオペレーション」を追求したもののひとつです。
ハイパー操作系をもっと使っていただくために、これまで活用されていない方の潜在的なニーズを探り、動作の基点がPモードに限られていたところに着目しました。
そこで、K-3 Mark IIIではPモードをはじめ、各AEモードを基点とした動作にも設定できます。
例えばAvモードを基点とし、TAvモードやMモードまで露出モードの垣根を超えた制御を可能としました。これらを総称して「Advanced」モードと名付けました。

STANDARDモード概念図
STANDARDモード概念図
ADVANCEDモード概念図(動作の一例です)
ADVANCEDモード概念図(動作の一例です)

最後に

高橋:この場では伝えきれないほど、様々なことができますので、さらに細かい応用方法や、色々なこだわりに関しては、PENTAX officialサイトの「PENTAXを使い倒せ!」でも継続的にお伝えしていきたいと思います。

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