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開発の現場から / Challengers

高画質
~ゆるぎない価値観とさらなる追求~

人物紹介

寺内 正和

画質設計担当

寺内 正和

宮田 雅嗣

画質設計担当

宮田 雅嗣

“私たちがつくっているのは「写真」です”

画質設計における大切な価値観

寺内:PENTAXの画質設計に、「写真をつくる」という大切な価値観があります。

宮田:最終的なアウトプットを単にデジタル画像と捉えてしまうと、数値での評価を高めることに意識が向いてしまいがちです。例えばノイズについては強めな処理をかけたほうが、数値評価は高くなります。ノイズと言われているものの中にも写真として残しておいたほうが好ましい情報があり、写真の印象を決める要素ととらえています。
たとえば、ピントが合っているところから、ボケ始めるその輪郭の表現や、ボケている部分のつながりがなめらかで自然に感じられる表現のために、このような情報が活きてきます。
そして、被写体がそこにあるような立体感や、奥行き感、臨場感といった部分の印象を左右します。
つまり写真として必要な情報までもノイズ処理で消してしまい、作画上の機微を失うことがないような画質設計をしています

寺内 正和
宮田 雅嗣

官能評価を重ねて追い込んだ「感性品質」

寺内:写真画質向上へのこだわりとして、私たちは数値では測れない部分も重視し、 “官能評価”という手法をとっています。
画質設計者自身が様々なシチュエーションで撮影を重ね、多くの撮影データに対して、PENTAXらしい写真であるのはもちろんのこと、撮影者自身の印象や感動が うまく再現されているか繰り返し評価し、追い込んでいくことで「感性品質」と呼べる画質を実現しています。

宮田:写真家の方々のご意見も取り入れていますが、PENTAXらしい「画質設計」においては、この「撮影者」と「設計者」と「評価者」が同一であることが、非常に重要な意味を持つと考えています。

キーデバイスの刷新による画質向上

寺内:特に、今回の新製品であるK-3 Mark IIIでは、イメージセンサー、画像処理エンジン、アクセラレーターユニットという、すべてのキーデバイスを刷新しています。
PENTAXとして追い求めている理想が変わることはありませんが、その理想をどの程度実現できるかは、デバイスの性能向上も欠かすことはできません。

宮田:今回、デバイスが新しくなったことで、低感度域での画質の向上と、最高感度160万の実現が可能になりました。
加えて、感度の上限の追求によって、感度全域においての 画質設計の技術向上にもつながり、よく使われる感度域の画質の美しさ、自然さを向上させる事もできました。

宮田:画像処理エンジンがPRIME Vに変わったことで、より高品位なディテール再現が行えるようになりました。従来のKシリーズのシャープネスの設定では、デフォルトの設定以外に、より繊細に輪郭を強調する「ファインシャープネス」と、さらに微細なディテールまでも浮かび上がらせる「エクストラシャープネス」という設定が存在しました。
K-3 Mark IIIでは、これまで以上に自然に輪郭を強調しつつも、被写体の質感描写を大きく向上させた、理想的なシャープネス処理ができるようになりました。
そのため、従来の「ファインシャープネス」「エクストラシャープネス」の設定をひとつに統合し、新たな「ファインシャープネス」として初期設定に採用しています。

有効約2573万画素 、裏面照射型CMOSイメージセンサー
有効約2573万画素 、裏面照射型CMOSイメージセンサー
画像処理エンジン PRIME V
画像処理エンジン PRIME V
アクセラレーターII
アクセラレーターII

PENTAXの色再現を愉しむ

寺内:PENTAXの高画質を語るうえで「色再現」も欠かせません。
PENTAXが培ってきた独自の色再現が得られるカスタムイメージは、撮影時に感じた印象や、撮影シーンの雰囲気を多彩に表現することができます。

イメージ
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宮田:さらに、カスタムイメージの詳細設定には、彩度・色相・コントラストなど多彩なパラメータがあり、それを組み合わせることで、ありとあらゆる風合いを表現することができます。また、それぞれのパラメータを変更することによって生じる画質の変化に対しても、最適な調整を行っていますので、撮影時の感動を余すことなく表現する、「印象色」をぜひ、存分に愉しんでほしいと思います。

カスタムイメージ選択画面
カスタムイメージ選択画面
カスタムイメージ詳細設定画面(銀残し)
カスタムイメージ詳細設定画面(銀残し)

最後に

寺内:繰り返しになりますが、私たちが作っているのは「写真」です。
撮影時の感動や、その場の空気感を、より印象深く再現することで、撮影した写真に対する手応えを感じていただけると思っています。
K-3 Mark IIIで、皆さんの写真体験がより素晴らしいものになることを願っています。

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