熱帯のアイコン、オオハシ
コスタリカは観光国なので、いたるところに土産物店があります。お土産として最も有名なのはコーヒーですが、国内に生息する生き物をモチーフにした工芸品もたくさんあります。このなかで一際目立つのはオオハシ関連の商品でしょう。オオハシの置物、ぬいぐるみ、Tシャツ、絵葉書、キーホルダーなど、可愛らしくて、ついつい手が伸びてしまいます。
オオハシは日本の動物園でもよく飼育されているので、ご存知の方も多いでしょう。童話の世界から飛び出して来たようなユニークな容姿で、見るものを楽しませてくれます。大きなくちばしが重そうに見えますが、驚くほど軽いそうで、その長いくちばしに実をくわえ、空中に「トス」してから飲み込む姿は必見です。主食はフルーツですが、鳥の卵や雛も食べたりします。外見からはちょっと想像できない一面ですね。また、中南米ではオオハシを食べる先住民がいまだに存在するそうで、そちらの方がより大きな驚きだったりもしますが…。
※小さい画像をクリックすると拡大表示します

サンショクキムネオオハシ

ズアカゴシキドリ

ホオグロミヤビゲラ

チャバネテンニョゲラ

ハイイロタチヨタカ

ベニエリフウキンチョウ

シラガフタオタイランチョウ

ヒロハシハチクイモドキ

シロクロオオガシラ
オオハシや小型のチュウハシは中南米にのみ生息しており、コスタリカにはそのうちの6種が生息しています。静止時間が長いので、デジスコの被写体としても適していると思います。餌台に来る場所もあり、超望遠も必要ありません。この鳥も、ケツァール同様人気の被写体のひとつです。
オオハシを見たければ、お近くの動物園に行くのが一番手っ取り早いかもしれません。では、多大な時間と費用を費やしてまで自然のオオハシに会いに行く価値とはなんなのでしょうか?それは、生命の宝庫ともいえる熱帯雨林の匂い、音、雰囲気を自ら感じ、自らの目で観察をする。そういった喜び、感動が、テレビや狭い檻からでは決して得られないからだと私は思っています。
『Pura vida! 野鳥ガイド露木貴浩氏のコスタリカ大自然コラム』
[
1] [
2] [
3-1]
[3-2] [
4] [
5] [
6] [
7] [
8] [
9] [
10] [
11] [
12]