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PENTAXレンズテクノロジー

多彩な光の表情を受け止める。

フランスのニエプスが世界初の写真を撮影してから200年近く。
銀塩からデジタルへと時代が移っても、光をありのままに受け止めるというカメラの本質に変わりはありません。
感動を呼び起こす写真表現の原点はレンズにあるという理念のもと、ペンタックスは常に理想の画像を求め、最新鋭のレンズ群を開発してきました。
数値的に優れた光学性能はもちろん、人の感性に訴える描写の「味」までも重視し写真表現の可能性と歓びを追求しています。

カメラボディに内蔵した手ぶれ補正機構SR・SR II
その存在が自由なレンズ設計を可能にした

ペンタックスデジタル一眼カメラKシリーズは、カメラボディ内に手ぶれ補正機構SRを内蔵しています。ボディ内でぶれを補正するため、レンズは手ぶれ補正のための光学系やメカニズムの制約を受けることなく、描写性能を追求する自由なレンズ設計が可能。レンズをコンパクトにできることもメリットです。さらに、5軸手ぶれ補正機構SR II (PENTAX K-1 Mark II/ K-1/KPに搭載)は、レンズ内手ぶれ補正では対応できない回転ぶれも補正可能です。

理想のレンズに限りなく近づきたい。進化するペンタックスのレンズテクノロジー。

クリアな画像を実現するために

エアロ・ブライト・コーティング/
エアロ・ブライト・コーティングII
エアロ・ブライト・コーティングエアロ・ブライト・コーティングII

エアロ・ブライト・コーティングは、ナノテクノロジーから生まれた最新のレンズコーティングです。通常のマルチコーティングの上に、均質な空隙を持つシリカエアロゲル層をコーティング。安定したシリカナノ粒子の間に屈折率の低い空気を取り込むことで、超低屈折率・高透明度のコーティングを実現。表面反射を大幅に低減させ、ゴーストやフレアーを抑制しています。
エアロ・ブライト・コーティングIIでは空気の比率をさらに増やすことで、エアロ・ブライト・コーティングを超える超低屈折率膜を形成しています。
エアロ・ブライト・コーティングとエアロ・ブライト・コーティングIIは、採用するレンズ本体の特性に応じて光学性能が最適となるよう選択を行っています。あるがままの光を取り込み、ペンタックス交換レンズの光学性能の向上に貢献しています。

HDコーティングHDコーティング詳細情報はこちら

一般的にマルチコーティングは、真空蒸着によってレンズ表面に薄膜を形成しています。しかし、コーティング膜の密度を高めるのが難しく、膜厚と屈折率のバラツキが生じるという、製法上の課題がありました。これを独自の特殊製法で解決したのがHDコーティングです。高密度の膜を、ナノメートルのオーダーで高精度に形成。設計上の膜厚を精確に実現することで、可視光全域にわたり反射率を大幅に低減しました(従来比50%以下)。ゴーストやフレアの抑制に効果的。また、膜の硬度がきわめて高いため、耐久性にも優れています。


従来のマルチコーティングレンズで撮影


HDコーティングレンズで撮影

マルチコーティング/ゴーストレスコート/内部反射防止

ペンタックス交換レンズには、表面反射を単層膜コーティングの約1/10に低減した独自のマルチコーティングが施されています。このコーティングにより、可視光線全域にわたって光の透過率を高めるとともに、有害な紫外線をほぼ全面的にカット。逆光などの悪条件でもゴーストやフレアの発生が少なく、透明感の高い画像を獲得しています。 さらにレンズによって、特定の光の反射を抑え、ゴーストの発生を極限まで低減する独自のゴーストレスコートを採用。レンズの構成やガラスの特性などに合わせて、1枚1枚のレンズのコーティングを最適にコントロールしています。
また、レンズ鏡筒内部の反射防止のために、植毛処理や塗装を適切に組み合わせて実施。レンズ群の中の1枚に光の拡散を防ぐ遮光溝を設けるなど、徹底したゴースト・フレア対策を施しています。


逆光によるゴーストの発生


ゴーストレスコートレンズで撮影

鮮明かつ自然な描写のために

AL=非球面レンズ非球面レンズ(AL)

光学レンズには、理想的な結像性能を妨げるさまざまな収差があります。そのひとつが、光が1点で像を結ばず、点像のにじみとなって現れる球面収差です。非球面レンズ(AL=Aspherical Lens)は、この収差を良好に補正できるとともに、レンズの構成枚数を減らし、コンパクトで高性能のレンズ設計ができるというメリットがあります。このガラスモールド非球面レンズに加え、光学ガラスに特殊透明樹脂を接合させたハイブリッド非球面レンズ、樹脂モールド非球面レンズも開発。レンズ構成や口径、用途などによって最適な非球面レンズを採用しています。

特殊光学ガラス特殊低分散(ED)ガラス

ガラスの屈折率は、光の波長によって異なるため、さまざまな波長の光を含む自然光は、1点に焦点を結ばない性質があります。パソコンで画像を拡大したとき、たとえば赤色の点像のまわりに紫色のにじみが見えることがあります。それが色収差。一般の光学ガラスを用いたレンズでは、焦点距離が長くなるほど、その補正が困難になります。この補正のために、光のスペクトル分散の小さい特殊低分散(ED=Extra-low Dispersion)ガラス、異常低分散ガラス、高屈折低分散ガラスを最適に用いることにより、望遠レンズだけでなく広角レンズにいたるまで、すぐれた結像性能を達成しています。

フローティングシステム

一般のレンズでは、よく使われる撮影距離を基準にして収差補正のバランスをとっているため、他の撮影距離で収差が発生する場合があります。これを補正するのが、撮影距離に連動して一部のレンズ系の間隔を変化させるフローティングシステム。一般のレンズでは、近接撮影時の描写性能を向上させるとともに、最短撮影距離を短縮。特に大口径広角レンズでは、近距離で発生しやすい像面湾曲を補正し、すぐれた描写性能を実現しています。また、近接撮影に主眼を置いたマクロレンズでは、遠距離での結像性能を向上させます。このフローティング効果は、インナーフォーカスのレンズにも組み込まれています。

FREEシステム

後群分離型フォーカシング=Fixed Rear Element Extensionの略。ピント合わせの際にレンズ系の後群を動かさず、前群だけを移動させるフローティングシステムの一種。開放F値での撮影でおこりがちな撮影距離による性能変化が少なく、近距離から遠距離まですぐれた描写性能を発揮します。

円形絞り円形絞り

絞った場合の形状が多角形のレンズでは、点光源を撮影すると回折による光芒が発生します。それに対し、やわらかな円形の光が点光源を包むように写るのが円形絞り。通常の撮影でも、光の粒のボケも多角形にならず、美しいボケ味となります。


円形絞り


smc PENTAX-DA55mmF1.4 SDM

電磁絞り(KAF4マウントレンズ)電磁絞り

絞り羽根を電子制御することにより、高い露出精度を実現する絞り駆動方式です。カメラ本体からレバーを介して駆動力を伝達するメカニカル制御方式に対し、電磁絞りは絞り羽根とモーターをユニット化してレンズに内蔵しており、カメラから供給される電力と制御信号によって絞り口径を変化させます。そのため制御精度が極めて高く、振動と動作音も小さいのが特長です。また絞り羽根をスムーズに駆動することが可能。動画撮影中に明るさが変わっても、絞りが高速に駆動して露出が突然に変化したり、絞り駆動音が記録されてしまったりする現象を抑え、違和感のない自然な映像を記録できます。

※KAF4マウント対応機種は、PENTAX K-1 Mark II、K-1、KP、K-3 II、K-3、K-70、K-S2、K-S1、K-50です。K-1、K-3 II、K-3、K-S2、K-S1、K-50ではカメラ本体のファームウェアのアップデートが必要です。常に最新のファームウェアの状態でご使用ください。対応していない機種でご使用いただくと、絞りが動かないため露出が合いません。


電磁絞りユニット

大型専用フード

ペンタックス交換レンズは、独自のマルチコ-ティングや鏡筒内の反射防止など十分な措置が施されていますが、逆光などの悪条件でもゴーストやフレアを可能な限り排除するため、ほとんどのレンズに大型の専用フードが付属、または組み込まれています。標準・望遠系は深さのある丸型、広角系は切り欠きのある花型で、最大の効果を追求した大型サイズとなっています。

快適な操作感のために

SDM・DC・PLM=レンズ内モーターAFSDMDCPLM

レンズ名称にSDM(超音波モーター)・DC(直流モーター)・PLM (パルスモーター)を持つレンズは、レンズ鏡筒内のモーター駆動によりAFを行います。カメラボディ内のモーターでフォーカシング機構を駆動するボディAFと比べ、静粛でスムーズなAF作動を実現。ピント合わせが快適に行えます。SDMの超音波モーターは、ブレーキ機構を備えているため、高速で高精度な速度制御や位置制御が可能です。PLMのパルスモーターはリードスクリューと直結してレンズを駆動するため、ギアの回転に伴う動作音がなく静粛。動画撮影時も滑らかに被写体に追従するほか、動作音が記録されにくい利点があります。さらに、D FA★レンズに搭載されている新開発のリング型の超音波モーター(SDM)は、従来のSDMのモーターの約7. 5倍のトルクを発揮することができ、フォーカス時に移動する、枚数が多く重いレンズ後群を高速かつ滑らかに作動させることが可能です。

SDM

SDM

リング型SDM
※PLM搭載レンズの動画撮影中のAF.C(AFコンティニュアス)は
PENTAX K-70のみ対応しています。(2018年8月現在)

IF=インナーフォーカスシステムインナーフォーカス(IF)

一般の交換レンズは、レンズ系全体を動かしてピントを合わせる全体繰り出し方式をとっています。これに対してIFは、ピント合わせの際にレンズ系の一部だけを動かす方式。AF時にモーターが駆動するレンズの重量が軽くなり、AFを高速化できるとともに、最短撮影距離が短縮でき、近接撮影時の描写性能が向上します。またフォーカシングによる全長の変化がなく、重量バランスが崩れないため、特に超望遠レンズで大きなメリットがあります。


smc PENTAX-DA200mmF2.8 ED[IF]SDM

多群移動ズーミングシステム

正確なピントを保ちながら焦点距離をコントロールするズームレンズでは、一部のレンズ系を動かして焦点距離を変化させると同時に、別のレンズ系でピントの補正をしなければなりません。したがってズームレンズでは少なくとも2群以上のレンズ群を移動させることになります。ペンタックスのズームレンズは、全域での描写、操作性向上、高倍率化、小型化のために、さらに多くのレンズ群を動かす3群~5群移動タイプをほとんどのモデルに採用。レンズ全長が変わらず内部のレンズ系だけを動かすインナーズームや、それぞれのレンズ系が複雑な動きをする非線形移動ズームなど、高度な技術を注いでいます。


smc PENTAX-DA60-250mmF4ED[IF] SDM

パワーフォーカス

距離リングの回転量を検出し、電気的な信号によりレンズ鏡筒内のモーターを駆動します。バックラッシュ(ギアの遊び、ガタの大きさ)が少ないため高精度なマニュアルフォーカス操作が行えます。カメラの電源がOFFの状態では、フォーカスは動きません。

  • ※「パワーフォーカス」搭載レンズ
    HD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR RE
    HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE
  • ※「パワーフォーカス」搭載レンズ対応機種
    PENTAX K-1 Mark II/K-1/KP/K-3II/K-70/K-S2/K-S1/K-3/K-50/K-5II/ K-5IIs/K-30/K-01/K-5/K-r/K-7/K-x/K-m/K20D/K200D/ K10D F W Ver.1.30/K100D Super
  • ※PENTAX K-5II、K-5IIs、K-5、K-r 、K-7、K-xでは、動画モードでのMFが利きません。また、動作安定上、撮影モードで電源を立ち上げた後、動画モードに切り替えてください。

クイックシフト・フォーカス・システムクイックシフト・フォーカス

スイッチなどの切り替え操作を伴わず、オートフォーカスからマニュアルフォーカスにシームレスで移行できる機構。AFモード時にピントリングを回すことで直ちにマニュアルフォーカスに移行できるので、クローズアップ撮影など、ピントを微妙に調節したいときに便利です。また、クイックシフト・フォーカス・システムの利便性をさらに高めるため、一部のレンズにはQFS/A、QFS/M、MFの3つのモードを用意しました。QFS/A(オートフォーカス優先)モードでは、オートフォーカス完了後にマニュアルによるピント調整が可能。QFS/M(マニュアルフォーカス優先)モードでは、オートフォーカス動作中であっても即座にマニュアルでピント移動が行えます。さらにMFモードではレンズ側で瞬時にマニュアルフォーカスに切り替えられて便利です。


HD PENTAX-D FA70-200mmF2.8ED DC AW

フォーカスレンジリミッター

フォーカス範囲を制限することで、AF時間の短縮が可能になります。


HD PENTAX-D FA70-200mmF2.8ED DC AW

フォーカスプリセットモード

フォーカス位置を記憶させ、必要なときにその位置に戻すことができます。スポーツなど被写体との距離が変化するシーンでシャッターチャンスを逃しません。


HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW

円偏光フィルター操作窓

ほとんどのレンズは、円偏光フィルターの使用に便利なよう、ズーミングやフォーカシングの際にレンズ先端が回転しない設計。さらに、大型のフードには、下部に窓を設け、フードを装着したまま円偏光フィルターを操作できるよう配慮しています。

HD PENTAX-D FA70-200mmF2.8ED DC AW

信頼性の向上のために

防塵・防滴構造防塵・防滴構造防滴構造

アウトドア撮影に強く、苛酷な条件でも使われるペンタックスデジタル一眼カメラ。レンズにも、すぐれた防塵・防滴機能が求められます。そのため、小雨や埃の侵入を防ぐシーリングを施した防塵・防滴レンズを開発。また一部レンズには、雨しぶきを防ぐ防滴構造を採用。レンズの伸長によって空気抜きの必要なレンズ構造や、操作感の軽快さなどの問題点を克服し、高性能レンズだけでなく、ペンタックス交換レンズの基本仕様として採用を拡大していく予定です。


smc PENTAX-DA55mm
F1.4 SDM


smc PENTAX-DA18-55mm
F3.5-5.6AL WR

沈胴機構

一般的に一眼レフカメラのレンズは、撮影する・しないに関わらず、撮影可能な状態に光学系を保持するよう設計されており、それがレンズを小型化する際の限界となっていました。この課題を解決するのが沈胴機構です。撮影を行わないときは、光学系の中にある間隙をなくすように鏡筒がスライド。同じ焦点距離のレンズと比較して全長を短くできます。これにより、光学性能を犠牲にすることなく、携行性も両立。意図しない沈胴を防ぐロックボタン付きです。

HD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR RE、HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR REの沈胴機構についてのご注意

本レンズを以下の機種でご使用される場合、レンズ収納状態でも合焦しないまま、シャッターが切れます。(収納状態をお知らせするメッセージが表示されません)
PENTAX K-50/K-5Ⅱ/K-5Ⅱs/K-30/K-01/K-5/K- r/K-7/K-x/K-m/K20D/K200D/K10D FW Ver.1.30/K100D Super
※K-3及びK-S1ではファームアップが必要です。

SP(Super Protect)コーティングSPコーティング

高い撥水性、撥油性をもつペンタックスレンズ独自の特殊コーティング。レンズの第1面に採用し、ホコリや水滴、油などが付きにくいだけでなく、万一汚れが付着した場合でも、簡単に汚れを落としやすくなっています。さらに耐擦傷性にすぐれ、傷が付きにくいという特長を備えています。多くのPENTAXレンズに採用し、レンズ面の保護に大きな効果を発揮しています。

ペンタックスKマウント

ペンタックス交換レンズのレンズマウントは、1975年以来不変のバヨネットKマウントがベース。大口径で着脱操作性、精度、堅牢性にすぐれたペンタックス独自のマウントです。この特長を生かして、絞り制御機構、オートフォーカス機構などを無理なく組み込むことができ、従来レンズとのほとんど完全な互換性を実現。カメラやレンズの機能の相違にかかわらず高度な汎用性を保っています。

均一なカラーバランス

すべてのペンタックス交換レンズは、レンズを交換しても同等の鮮やかな色調となるよう、カラーバランスが均一に保たれています。これは、フィルムカメラの時代から不変。お手持ちの愛用レンズでも、新レンズでも同じように美しい映像を撮影していただくための配慮です。

品質管理

ペンタックス交換レンズは、設計段階だけでなく、製造段階でも厳しい品質管理が行われます。完成したレンズはすべて、独自に開発した測定器で解像力、コントラスト、色調、諸収差などを多岐にわたって計測し、客観的な数値評価を実施。厳格な基準を少しでも外れたレンズは再調整するなど、品質の安定に努力しています。

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