新世代AFモジュール、SAFOX X(サフォックス・テン)を新開発しました。暗さに強い高感度AFセンサーを新搭載。また、光学系に回折レンズを採用。モジュール内の色収差を効果的に打ち消し、検出精度を大幅に向上させています。光源検知センサーも併用し、特に人工光源下でのピントズレを抑えています。

高感度AFセンサーの新採用により、AFの低輝度限界を一挙に-3EVまで拡大しました(対応測距点:中央9点)。たとえば月光下での撮影時などで、AFが遅くなったり、高輝度な部分に迷わされたりするケースを大幅に低減。低コントラストの被写体も的確にキャッチします。
11点AFシステムを搭載。9点は苦手な被写体パターンのないクロスタイプAFです。新たにF2.8光束高精度AFに対応(中央1点)。開放F2.8より明るい大口径レンズを使用時、合焦精度がアップします。被写界深度が浅いぶん、シビアなピント合わせが可能です。

AF.C(コンティニュアス)で動体を撮影時、任意選択したセレクトポイントから被写体が外れても、周辺測距点を活用して追尾を継続します。速い動きや望遠撮影など、1点で捉え続けるのが難しい被写体も、ピントが抜けにくく、安定した撮影が可能です。
撮像素子シフト方式の手ぶれ補正機構SRを搭載。装着したすべてのレンズで手ぶれを低減できます。高感度なジャイロセンサーを採用し、わずかな手ぶれも良好に補正。撮像素子の解像度を余さず引き出すことが可能です。暗いシーンで効果を発揮するのはもちろん、ライブビュー表示中や動画撮影中も動作し、映像が安定します。
※補正効果はシャッター速度換算で最大約3段分です。

SRを展開した独自の機能です。カメラを三脚に固定したまま、撮像素子を上下左右に移動、および回転させ、画像の位置と傾きを調整できます。ライブビュー撮影時の構図づくりが容易です。

SRを応用し、撮像素子の位置を合わせる合理的な手法で、視野率約100%と生産性、小型化を実現しました。ガラスペンタプリズムと熟成の光学設計により、大きく※ヌケのよい視野を実現しています。
※約0.92倍、50mmF1.4・∞

カメラの左右方向の傾きを、撮像素子を回転させて相殺。自動で水平に近づけます。補正可能角は最大約±2度。手持ち撮影時はもちろん、三脚使用時も微妙な水平出しを自動化でき便利です。
※手ぶれ補正機構SR[オン]時、補正可能角は最大±1度です。
ヌケがよい色彩。広いダイナミックレンジと滑らかな階調。ノイズの少ないシャドー部。高S/N比のCMOSセンサーとゲインアンプ、そして14bit A/Dコンバーターをワンパッケージ化した低ノイズ撮像システムの力です。高感度画質も向上し、常用でISO100-12800、最高ISO51200※もの高感度をカバーできます。
※拡張設定時

画像処理エンジンはPRIME IIです。14bitの多階調データを高速処理し、階調性と解像感に優れた有効約1628万画素の高品位な高精細画像を生成。高度なノイズ処理により、高ISO感度の実現にも貢献しています。

ノイズリダクション処理は、[オート][オフ]のほか[弱/中/強](すべてのISO感度に対して一律で適用)から選択できます。さらに[カスタム]では、ISO感度ごとに[オフ]と効果を設定可能です。

[カスタム]により、低感度時は[オフ]、任意の感度から好みの強さでNR処理が可能になります。
撮像システムの出力を14bit(RGB各色4096階調)でAD変換。12bitの4倍の多階調データとして画像処理エンジンに送ります。情報量が多いため、微妙な色や階調も忠実に再現することが可能です。
