72カ所をシーリングして生まれた、
防塵・防滴、高気密ボディ

雨滴や湿気、砂埃など。さまざまな撮影環境に対応するため、K10Dにはプロ用フィールドカメラに匹敵する防塵・防滴構造が与えられました。すべての操作ダイヤル、ボタンはもちろん、ボディの合わせ目など、カメラ本体だけで72カ所におよぶシーリングを施し、水滴や異物の浸入をシャットアウト。厳しい試験を繰り返し、その耐環境性能を検証しています。さらに、バッテリーグリップD-BG2（別売）も38カ所を入念にシーリング。装着時にはカメラと完全に一体となり、シームレスな高気密システムとして機能します。異物の侵入から先進の内部メカニズムを守り、常に確実に動作すること。さまざまなフィールドを想定し、信頼性を追求する。K10Dのこだわりに、隙はありません。

外部衝撃から内部のメカ機構を守る、
高強度ステンレスシャシー

メカ機構、電子機構を実装するシャシーに、高強度かつ耐食性にすぐれ、精密加工にも適したステンレス鋼を採用。これを立体構造とすることで、外部からの衝撃に強いK10Dのボディが生まれます。

動作精度と10万回の耐久性を兼備する
シャッターユニット

K10Dの撮像素子サイズに最適化された、小型・軽量のシャッターユニットを搭載。実績のある電子制御式縦走行フォーカルプレーンをベースに、信頼性をさらに向上させたユニットです。開発テーマは、徹底的に使い込んでも、はじめてシャッターを切ったときと同じく確実・高精度に動作すること。そのため、実用レベルを超えるレリーズテストを実施。入念なチューニングを施し、10万回もの動作に耐える高耐久シャッターユニットを完成させています。

ゴミやホコリの付着を許さない、
独自のホコリ除去機構DR（ダストリムーバル）

撮像素子部にゴミやホコリが付着し、画像に写りこむ問題をどう解決するか。K10Dは、異物付着の「予防」と、付着した異物の「除去」という2重の対策によって撮像素子部をクリーンに保つ、独自のDR機構を搭載しました。

水分が仲立ちとなって、粒子どうしを引き寄せあう。DRでは、付着という現象がこの「液架橋力」に起因することに着目。そこで、撮像素子を覆うローパスフィルター表面に、SP（Super Protect）コーティングを施しました。これは特殊なフッ素系材料を用い、きわめてドライな皮膜を形成するもの。ホコリの付着を原因から絶ち、写りこみを抑制しています。

さらに、手ぶれ補正機構SRを活用し、撮像素子部のクリーニングを自動化しました。電源を入れるたびに撮像素子部を上下振動させ、付着した異物を除去。SRユニットの下部に設けた特殊な吸着シートでキャッチし、再び付着するのを許しません。なお、このクリーニング機能は任意で動作させることも可能です。

約500枚^※の連続撮影コマ数を誇る
専用バッテリーD-LI50

K10Dの電源は専用の充電式リチウムイオンバッテリーD-LI50です。小型・軽量でありながら大容量で、約500枚^※の連続撮影が可能。撮影可能な残り枚数への気遣いを軽減します。
※フル充電された新品D-LI50使用、23℃、ストロボ不使用。CIPA規格に準じた目安です。実際の使用条件により変わります。

撮影可能コマ数を飛躍的に高める
デュアルバッテリーシステム

バッテリーグリップD-BG2（別売）装着時は、カメラとグリップそれぞれに電源を装備したデュアルバッテリーシステムとなり、撮影可能枚数が飛躍的にアップします。また、どちらのバッテリーを優先的に使用するか設定できるため、任意のバッテリーを先に使いきって充電に備える、といった柔軟な運用が可能です。

K10Dは次世代レンズに対応

K10Dは、これまで誕生した数々のsmcペンタックスレンズが装着できるのはもちろんのこと、静粛でスムーズなAF作動を実現する超音波モーターレンズ^※にも対応。次世代レンズとのコンビネーションにより、いっそう快適で軽快な撮影が楽しめます。※開発中

マウスによる手軽な操作で、
RAWデータを好みの画質に現像処理

現像の条件をさまざまに調整し、自分らしい高画質を追求できるのは、デジタル一眼レフならではの楽しみのひとつです。K10Dには、RAW画像の現像・画像処理ソフトウェアとして「PENTAX PHOTO Laboratory 3」が付属。定評あるSILKYPIXを現像エンジンに採用し、高速な現像と調整結果のプレビューを実現。PEF、DNG^※の両ファイル形式の現像とファイル変換に対応しているため、現像した画像を他のさまざまな画像処理アプリケーションに取り込み、加工するのも容易です。直感的なユーザーインターフェースで、手軽にフォトクリエイティブの醍醐味が味わえます。
※K10Dで撮影した画像またはPENTAX Photo Browserで変換した画像のみ対応。

プレビューパネル上に、現像したRAW画像を展開・表示します。画像調整を行った場合、その効果をリアルタイムで反映させることが可能。仕上がり具合を肉眼で確認でき、便利です。

デリケートな色の再現性にこだわりたいときホワイトバランスパネルが役に立ちます。ホワイトバランスモードを変更したり、画面の任意の点を選んでホワイトバランスを設定するなど、さまざまな調整機能を搭載。スライダーを操作することでアンバー／ブルー、マゼンタ／グリーン方向に微調整するのも容易です。

トーンパネルではトーンカーブとヒストグラムの設定ができます。明るさとコントラスト調整は、トーンカーブをマウスで変更するだけ。RGBのヒストグラム表示や、白飛び/黒つぶれ部分の点滅表示を参照しながら、より好みの階調の作品に仕立てることができます。

その他のパラメーターパネルを使って、感度や明暗差、色の鮮やかさ、輪郭の出方を調整可能。人物をよりシックな発色とやわらかな輪郭で表現したり、風景をヴィヴィッドな色彩と硬調な印象で仕上げたりと、イメージを自在に画像へ反映させられます。

画面がざらついたようなノイズ。実際にはない色が再現されてしまう偽色信号。これらはノイズリダクションパネルの設定で、効果的に除去することができます。

「PENTAX PHOTO Laboratory 3」のユニークな機能が、レンズ収差の補正です。レンズ収差補正パネルのタブをクリックすると、周辺光量や歪曲収差、倍率色収差の補正パネルを表示。撮影時の条件が悪かった場合や、古いレンズを使用して撮影した場合など、収差が気になる場合に力を発揮します。

画像と撮影情報の管理を効率化する
高機能ビュワー

「PENTAX PHOTO Browser 3」は、K10Dで撮影した画像をパソコンに取り込み、編集したり閲覧したりするためのソフトウェアです。表示速度は高速で、大量に撮影した画像もスムーズに閲覧・整理できます。撮影情報の確認やファイル形式の変更、連続再生（スライドショー）、プリントなど、豊富な機能が魅力です。

サムネイルペインで選択した画像を拡大表示します。1/16～4倍までの縮小・拡大、回転表示などが可能。また、画像といっしょに、撮影・測光モードやホワイトバランス、露出値、露出補正値といった詳細な撮影情報も確認できます。

RAW画像を閲覧後、JPEG／TIFF（8bit、16bit）／BITMAP／PNG／PICTのいずれかの形式を選んで保存できます。一般のソフトウェアに取り込んだり、画像加工ソフトウェアで表示・加工することが可能になります。

任意の画像を選んで印刷できます。レイアウトやキャプションも設定できるため、テーマ別のアルバムが手軽に作成可能。家族や仲間に配るなど、撮影した後も楽しみが広がります。

さまざまな撮影目的に対応する2つの色空間

パソコンやテレビ、プリンターなど、汎用性の高いsRGBと、色の再現域が広く商業印刷に適したAdobe RGB。必要な色空間を選択できます。

※Adobe RGBは画像調整の自由度が高い一方、sRGB対応機器で再生すると低彩度な画像となります。

撮影可能枚数への気遣いを
減らす大容量SDHCへの対応

記録メディアはSDメモリーカードです。さらに新規格SDHC（SD High-Capacity）に対応。2GB以上の次世代メモリーカードを挿入すれば、高画質なK10Dの画像ファイルも余裕を持って記録が可能に。撮影可能な残り枚数への気遣いが減り、いっそう撮影に集中できます。