第5回
Small Mammals 1 - 小さな生命 1
厳しい自然環境の中で逞しく生きる
小さな生命たちにも注目
北米で撮影を始めた当初、私の眼は日本で見ることができないような大型動物にばかり惹かれていました。ユーコンへ移住してからも、念願であったクマやヘラジカなど捜し求めるのは大型動物がメインでした。日本で生まれ育った私にとってそれらの生きものたちが「珍しい存在」と映ったのはご理解いただけるかと思います。
しかしユーコンに住んで7年経った今、ようやくそれら「自分にとって珍しかった生きものたち」がこの地では「当たり前の存在」なのだということを、理屈ではなく実感するようになってきました。そして少しずつ、今まで見過ごしがちだった「小動物たち」への関心が深くなってきています。この厳しい自然環境の中で逞しく生きる小さな生命たちには、いつも驚かされ、感心させられます。小さな生きものの方が見付けるのが困難で、素早いため撮影もより難しくなりますが、PENTAX機の大きくてすっきりと見やすい光学ファインダーと軽快に振り回せる小型軽量ボディ+レンズのおかげでとても快適に撮影しています。
プロフィール
花谷 タケシ
京都市出身。独学で写真を学び、1998年カナダに渡航。西海岸から東海岸まで車で横断した後、カナディアンロッキーで過ごす。ここで次第に熊に魅せられさらなる北の大地アラスカや極北カナダに撮影フィールドを移していく。2007年にカナダへ移住し、2010年よりユーコン準州ホワイトホース市を終の棲家とし定住。《人間》対《自然》ではなく、人間も自然の一部として他の生きものたちといかに《共生》していくかを模索しながら、極北の厳しい自然環境の中で生きる野生動物の姿を追い続けている。
オフィシャル・ウェブサイト:熊魂 yukon-bearspirit:
www.yukon-bearspirit.com
フェイスブックページ:
www.facebook.com/yukon.bearspirit
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