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伝統的カメラボディの構造を脱却した
オートハーフ・オートショット

 ハーフサイズカメラとして自動化機能とユニークなデザインが評価され13年にわたって作られた「リコーオートハーフ」35mmフルサイズで自動化機能、コンパクトカメラの先鞭を切った「リコーオートショット」この2機種とそのシリーズではボディのメカニズムとレイアウトにそれまでのカメラに無かった新しい構想を導入しました。
 伝統的な35mmカメラはライカを基本とするボディの作り方とフィルム巻上げをそのまま転用していました。
 リコーオートシリーズではフィルム巻上げをスプリングをチャージしてその力でフィルム送りをするように工夫しました。このため少ない力でセットできる専用のシャッターを作りました。フィルム巻上げによってスプロケットをまわし、この回転を利用してシャッターセットを行います。こうして1回のスプリングチャージで約20枚の自動撮影が可能になりました。
 35mmカメラのボディもやはりライカの構造をほとんどのカメラが踏襲していました。ボディはアルミダイキャストで作り上部にはクロームメッキをしたファインダーカバー、下には底カバー、真中のダイキャスト露出部分には革張りと相場がきまっていました。
 リコーオートハーフとオートショットではボディの前面を一つの部品でカバー、裏蓋もボディ後面全部を覆うようにしました。前カバー、後カバーで「もなか」のようにカバーしました。こうすることでボディとカバーの合わせ目の欠点が目立つことがなく、組立て工程も簡略化されました。それまでのカメラのように上、中、下と分かれていないためデザインが自由になり、同じカメラでも外観にバラエティを持たせることができるようになりました。このカメラのボディ構成は現代のプラスチック採用の時代になり、ほとんどのカメラがこのボディ構成を利用しています。

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