31mmの画角は日頃持ち歩いているRICOH GR IIIとほぼ同じ。一眼レフで使う31mmと、腕を伸ばして撮るGR IIIの28mm相当は、感覚的にほとんど変わらない。だからGR IIIのように、目の前の光景をシャープに切り取ることもできる。しかし重厚なK-1 Mark IIのボディにこのレンズを装着すると、GR IIIとはまた違った楽しみが生まれる。光学ファインダーでF1.8が生みだす立体的な像を眺めるのは、それだけで白いご飯が3杯食べられる(個人の感想です)。
またペンタキシアンには釈迦に説法かもしれないが、K-3 Mark IIIなどのAPS-C機に装着すれば47.5mm相当の標準レンズとなることも忘れてはならない。2つのフォーマットで常用レンズとして使えるというのは、二刀流というべきか、はたまたレンズにも働き方改革というべきか。シンプルだが引き出しが多く、FA Limitedのキャラクターをもっとも体現している一本だと思う。
Sample Images
PENTAX K-1 Mark II × HD PENTAX-FA 31mmF1.8 Limited by Takashi Shikano