修行道場である平林寺。求道者としての雲水たちがいる。武蔵野の面影を残す広大な自然とそこに存在する建物を大きな風景として捉えながら、美しく純粋に時に妖しく表現していく。一木一草一心、万物一如として、そこに息づく。新作カラー約50点で構成。
リコーイメージングスクエア東京
降るほど 平林寺 (ふるほど へいりんじ)原槙春夫 (はらまきはるお)
作者 | 原槙春夫 (はらまきはるお) |
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作品名 | 降るほど 平林寺 (ふるほど へいりんじ) |
会期 | 2017年5月17日(水)~5月29日(月) |
時間 | 10:30~18:30(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京(ペンタックスフォーラム) ギャラリーI&II |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP ℡03(3348)2941 担当:江上 |
作者コメント
降るほど 、平林寺
禅寺である平林寺。雲水たちは規律によって一日の勤めを行い修行に励む。寺外との交流も一定の仕切りがある。私はこの結界に囲まれた空間が好きだ。写真集、個展等で発表しながらライフワークとして長く撮り込んできた平林寺。作務を修行の一つとして、日々雲水たちが手をかけ育んできた武蔵野の面影を残す平林寺の自然は美しい。中でも草木が水と触れ合う時、最も美しい姿がそこにあると感じる。雲水たちの姿も重ね合わせながら今回は「水」をキーワードに作画を進めた。
冬木立の頼りなさ。そこに風と共に雪が降り一気に水気が溢れる。早春の梅、満開の桜、そして新緑。梅雨の頃は雨に黒く木々が濡れ、天から地中へと水を運ぶ。夏までに蝉は地中を抜け出しまさに風物詩とも言える声で夏を盛り立てる。季節の流れの中で草木は色を変え、次の枝葉のために地上に舞い降り養分となり冬の冷たい風雪を待つ。
こうした平林寺の風景の一年の廻りを雲水の成長と合わせて見ていると、時の経過を実感できる。その一方で美しい季節の移り変わりは一瞬何もかも忘れさせる程、私を魅了し平和な世を大切にしたいと思わせる。
やはり私が平林寺を見る時、一滴の雨水が愛おしい。降るほど、平林寺。
原槙春夫
作家プロフィール
1948年 佐賀県に生まれる
1970年 故.渡辺義雄氏に指導を受ける
1975年 故.竹森実氏に指導を受ける
1995年 写真教室広映会始まる
2005年 新座市文化業務に参加
現在 日本写真家協会会員、日本写真協会会員
広映会主催
写真展&写真集
1976年 商いの町
1992年 平林寺
1997年 神顕つ山
2003年 美しき瞑想
2014年 天地の霊気
2015年 HEIRINJI 400
使用機材:PENTAX 645Z
原槙春夫 ギャラリートーク 特別開催
日時:2017年5月27日(土)
14:00~ (参加費無料)
場所:リコーイメージングスクエア東京
東京都新宿区西新宿1-25-1新宿センタービルMB階
03-3348-2941