ヒトの気配が希薄で、静物画のような東京の湾岸風景は、遠目に眺めてみれば実におだやかに見えるのだが、なぜか心のどこかを刺激する。そんな風景を作者の視点で捉えたモノクロ作品約30点で構成。
リコーイメージングスクエア東京
「Tokyo Bay area/20xx」(とうきょう べいえりあ/20xx)平岡 正 (ひらおか ただし)
作者 | 平岡 正 (ひらおか ただし) |
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作品名 | 「Tokyo Bay area/20xx」 (とうきょう べいえりあ/20xx) |
会期 | 2016年1月27日(水)~2月8日(月) *2月6日(土)・2月7日(日)新宿センタービル休館日のため、臨時休業させていただきます。 |
時間 | 10:30~18:30(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京(ペンタックスフォーラム) ギャラリーII |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP ℡03(3348)2941 担当:松枝・江上 |
作品コメント
変貌をし続ける東京の湾岸風景は、遠目に眺めてみれば実におだやかに見えるのだが、なぜか心のどこかを刺激する。そんな風景を、静物画を描く気分で切り取ってみた。
流れる雲も、はばたく鳥たちも、滑空する飛行機も、そして波打つ海面すら、ファインダー越しにモノクロの眼でのぞいてみれば、それらはあたかも時間が止まった空間にある置物に見えてしまうのは何故だろう。
そこには、もちろん人影も写るのだけれども、その気配は希薄で、息づかいはまるで感じられないし、シャッターを押した瞬間にミニチュアフィギュアに変身してしまうのだ。まさか写真が人の魂を抜いたわけでもあるまいに。
無限に存在する風景を、幾万と切り取ったところで、その作業は終わることなどないのだが、目に飛び込んでくる東京の湾岸風景が「決定的瞬間」ではないとしても、そのひとコマひとコマが心のどこかを刺激する限り、僕はシャッターを押し続ける。
平岡 正
作家プロフィール
1949年 香川県小豆島生まれ
1969年 成蹊大学写真部で活動
2012年 川崎市民ミュージアム写真講座参加
2014年 リコーイメージング フォトスクール 江口善通「mono塾」参加
現 在 ペンタックスリコーファミリークラブ会員
使用機材:RICOH GXR、GR、GRII