第2回 身近な鳥たち(1)
デジスコひと口メモ
デジスコは超望遠撮影(1,000mm~3,900mm)を可能にしますが、さすがに30~40メートル先にいる小鳥となると、大きく鮮明に写すことはできません。もちろん、カメラの方で倍率を上げたり、接眼レンズ(アイピース)の倍率を上げたりしても、解像感のない画像になることが多いと思います。証拠写真程度に写すにはそれでも良いと思いますが、シャープで鮮明な画像を得るには、やはり被写体との距離が重要になりますね。小鳥の場合の被写体との距離は、5~25メートル程度がほど良い感じだと思います。
私にとって鳥撮と鳥見をはじめるまでは、スズメ、ハト、ツバメ、カラスが四大野鳥でした。たぶん野鳥たちを常日頃目にはしているのでしょうが、興味や関心がなかったため、野鳥たちが見えていなかっただけでしょう。
双眼鏡を片手に、散歩がてら野鳥たちをご覧になれば、多分「身近に、こんなにたくさんの鳥たちがいるのか」と、きっと驚かれることでしょう。私が撮影している鳥たちも、ほとんど自宅の周りや、近くの公園、林や森にいた野鳥たちです。季節ごとに、見ることができる野鳥は違ってきますが、その時節の野鳥を見かけると、「あぁ、もうこんな季節になったのだ」とわかるようになり、その時期に咲く山野草や花々、樹木の変化で、自然の移り変わりを感じることができるでしょう。
ウグイス
ウグイスは早春に美しい声で囀るウグイスは誰でもが知っている野鳥のひとつですが、冬鳥として初冬に街里に降りてきて、藪や茂みの中で、ジャッジャと地鳴きすしたりします。そんな姿を確認できた人は少ないのではないでしょうか。また、あの囀りからは想像できないほど地味な色合いの鳥でもあります。
ちなみに、鶯色(うぐいすいろ)とはウグイスの羽根の色とのこと。地味ではありますが深みのある色合いで、羽根の色をよく表しています。ウグイスにまつわる色では、体色にちなんだ鶯茶(うぐいすちゃ)などというものもあります。
Joypapaさんについて
野鳥に魅せられて以来、その姿を収めるために人一倍の情熱を燃やすJoypapaさん。独自の視点で撮影活動にいそしんでいらっしゃいます。
メジロ
目のまわりの白いフチドリがかわいいメジロ。深みのある緑色もとてもきれいです。
シジュウカラ
通年自宅の廻りでも良く見ることができる野鳥としては、胸に黒いネクタイをしたシジュウカラでしょうか。この鳥も動きが速く、ジッとしていませんが、ツピィーツピィーと身近で鳴き、よく目にすることができます。
ジョウビタキ、ツグミ
冬は木々の葉が落ちますので、鳥たちが見やすくなります。少し寒い思いをしますけれども、観察や撮影するには最高の季節です。この時期はジョウビタキやツグミといった鳥たちが、身近で見ることができますね。