第5回 冬鳥から夏鳥へ(2)
夏の鳥たち
5月に入ると市街地ではだんだん鳥影が薄くなってきます。周りの木々には葉が生い茂りますので、野鳥を見つけることも困難になってきます。それでも公園にはカワセミが姿を現しますし、葦原に入ってくるオオヨシキリ、コヨシキリ、コジュリン、オオジュリン、川原のセッカ、畑や野原のツバメ、ヒバリといった鳥たちが、私たちの目を楽しませてくれるでしょう。また、私は残念ながら、いまだに撮影する機会に恵まれていませんが、ツツドリ、カッコウ、ホトトギスというトケン類の鳥たちも、初夏の渡りの時期や初秋の帰り渡りのころ、市街地の公園を通過して行きますので撮影チャンスとなるようです。
野鳥写真を趣味にしている方々は、「さて何を撮影しようか」と思案する時期でもありますので、夏鳥たちを求める人は、次第に高原や高山に入って行き、オオルリ、コマドリ、コルリ、ゴジュウカラ、コサメビタキ、ウグイス科のムシクイ類、コガラ、ノビタキ、ホオアカ、ミソサザイなどの姿を求めている時期でもあります。