第6回 そしてまた冬鳥たちがやって来る
再び移り変わりの時期に
7月も半ばに入ってくると、私の住んでいるあたりは木々の葉も生い茂り、野鳥を見かけることがまれになってきます。そんなころ、夏鳥として渡ってきて、社寺の杜の中などに巣をつくって子育てするアオバズクを見かけることが出来るようになります。雛が巣立ちした後の雛を撮影するのも楽しみですね。
また、8月下旬に入ると干潟に来る渡りの水鳥(シギやチドリ)たちも見ることができます。ただ、やはりこの時期はどんな野鳥を撮影しようかと迷うころで、中々思うように野鳥撮影することができず、撮影者としては不満がつのる時期でもありますね。
9月の半ばころ頃になると、徐々に夏鳥たちが戻り渡りに入り、それを前後して冬鳥たちが街や里に入ってくるようになります。野鳥撮影を楽しむ人たちは、毎週末どこかの公園に鳥が入ったという情報をもとに右往左往する、そんな楽しみな時期となります。それ以降、木々の葉が色づきはじめ、日を追うごとに冬鳥たちが現れます。そして落ち葉となるころには多くの冬の野鳥たちを目にすることが可能になることでしょう。野鳥たちとの出会いとともに、フィールドの移り変わり、自然の変化などを目にすることも楽しみのひとつとなりますね。