Grad ND
Grad ND機能とはグラデーションNDフィルターを使って撮影したような効果をもたらす機能です。
適正露出と、露出アンダーの画像2枚を撮影し、合成することで可能にしています。
通常のグラデーションNDフィルターでは、部分的に光量を低下させ露出を調整するため、露出の調整量に合わせて、それぞれのフィルターのご用意が必要ですが、Grad NDでは露出違いの画像を合成するので、カメラで露出設定を変更するだけで露出の調整ができます。
適正露出+露出(マイナス)=Grad ND
(一例)合成領域
(グラデーションの範囲)
フィルターの種類
Grad NDではノーマル、リバース、カスタムをご用意しています。また、カスタムではライン(暗)、ライン(明)を選択することも可能です。
ノーマル
画像の下側は適正露出。上側に向かって減光するように合成します。
減光がスタートする位置や合成する範囲、減光量(露出)などを調整することができます。

減光のイメージ
リバース
下側に向かって減光するように合成します。
一番暗くしたい位置や合成範囲、減光量(露出)などを調整することができます。

減光のイメージ
カスタム
ノーマルやリバースのほかに、ライン(暗)、ライン(明)からフィルターの種類が選択できます。最大3つまで保存可能です。
* 減光量(露出量)は保存されません。
フィルター(ノーマル)効果の一例
OFF
-0.3EV
-0.7EV
-1.0EV
-1.3EV
-1.7EV
-2.0EV
-2.3EV
-2.7EV
-3.0EV
-3.3EV
-3.7EV
-4.0EV
-4.3EV
-4.7EV
-5.0EV
空の部分がオーバーになるようなシチュエーションでも空や雲のディテールを出すことができます。
Grad ND撮影は光学的グラデーションフィルターを模す機能で、適正露出と減光された(露光量の少ない)画像の2枚を合成することで、明暗差の大きい被写体を1枚の画像に収める撮影方法です。2回撮影を行うため、カメラを固定して撮影する必要があります。必ず三脚を使用して撮影してください。
Grad ND撮影は2枚の露光の違う画像を撮影して、合成する特性上、合成領域(グラデーション領域)に動くものがある場合像が二重になったり、合成がうまくいかないことがあります。また、合成領域に露出オーバーになる被写体がある場合には正しく合成できないことがあり、階調が出なかったりするので、合成領域に露出がオーバーになるものを避けるときれいに合成できます。
Grad ND撮影では、撮影前に減光量(露出量)を決める必要があります。RAW撮影でも、フィルターの種類、合成領域、減光量は記録後に変更できないのでご注意ください。













