灯りまつりをK-5で
夜景好きとして以前から一度は行きたいと思っていた尾道の「灯りまつり」。3年越しの念願かなって訪ねてきました。夜行日帰りの強行軍ではありましたが、久しぶりに尾道水道を見下しながらのどかな街歩きと、素敵な夜景を楽しむことができました。
今回の旅のお供は発売から一年になるK-5。レスポンスの良さや豊富な画作りなど多彩な性能を持ったカメラですが、今回はこのカメラの最大の特徴でもある高感度を存分に活かしてみたくて選択しました。
尾道は林芙美子をはじめとする多くの文人や映画の舞台としてもよく知られる、瀬戸内の町です。造船所で知られる向島との間を隔てる尾道水道とそこを渡る渡船、そして背後に迫る急な坂に並ぶ家々、間を縫って走る細い坂道など、何度訪れても飽きることのない街です。
![PENTAX K-5+DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF]DC WR](35/s001.jpg) |
|
![PENTAX K-5+DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF]DC WR](35/s002.jpg) |
|
![PENTAX K-5+DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF]DC WR](35/s003.jpg) |
尾道水道を渡る渡船 |
|
猫の街尾道の「猫石」 |
|
夕暮れの尾道水道(千光寺公園から) |
K-5で夜の灯篭を撮影
 |
ISO感度はAUTO、調整範囲を「ISO100~ISO3200」に設定 |
|
 |
さらに感度アップポイントを「低速側」に設定 |
![PENTAX K-5+DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF]DC WR](35/s004.jpg) |
|
![PENTAX K-5+DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF]DC WR](35/s005.jpg) |
シャッタースピード1/30秒、絞り:F5.6、ISO感度:1600 |
|
シャッタースピード1/25秒、絞り:F5.6、ISO感度:1600 |
さて、夜の帳が下りると共にいよいよ灯りまつりが始まります。灯篭に灯りがともりはじめ、狭い路地にたくさんの灯篭が並びます。尾道にはお寺が多いのですが、境内や街の中を縫う路地など一杯に灯篭が灯されます。一年にたった一晩、2時間余りの幻想的な夜です。
多くの人々で賑わいますので、三脚を立てての撮影は難しく、今回は思い切って荷物から三脚をはずしました。K-5の高感度と手ぶれ補正の効果に期待して、全て手持ちでの撮影です。夕暮れから夜にかけて段々と明るさが変化していきますので、ISO感度はAUTOで調整範囲をISO「100~3200」、被写体の動きはあまりありませんので感度UPポイントを「低速側」にしておきました。
辺りはどんどん暗くなりますが、引き続き撮り続けます。市民の思いがたくさん詰まった灯篭の数々をご覧ください。
![PENTAX K-5+DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF]DC WR](35/s006.jpg) |
|
![PENTAX K-5+DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF]DC WR](35/s007.jpg) |
|
![PENTAX K-5+DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF]DC WR](35/s008.jpg) |
シャッタースピード1/60秒、絞り:F5.6、ISO感度:1600 |
|
シャッタースピード1/15秒、絞り:F5.6、ISO感度:3200 |
|
シャッタースピード1/80秒、絞り:F5.6、ISO感度:1600 |
|
|
|
|
|
灯篭に灯された火は次第に消えて行き、夜の8時にはまつりも終了。幻のような時間でした。
今回の機材は思い切ってK-5とDA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF]DC WRのみの組み合わせ。超高感度を活かした手持ち撮影です。狭い路地を中心に繰り広げられるこの厳かなお祭りを撮影するにはぴったりの身軽な組み合わせでした。お祭りを楽しむ周囲の方に迷惑にならないだけでなく、自身もその雰囲気を楽しみながら撮影することができます。日暮れを過ぎたころからのショットは大部分がISO1600~3200になっていますが、ノイズも気になりません。さらに手ぶれ補正が効いてくれているおかげで、1/8秒のような低速シャッターも手持ちで撮影ができています。
これからしばらくして年末に差し掛かると、あちこちでクリスマスのディスプレイやイルミネーションが灯されはじめます。次は皆さんもK-5の高感度を生かして、夜の灯りを素敵に切り取ってみませんか?きっと新しい発見が待っているに違いありません。 |