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連載コラム 写真三昧 SHASHIN ZANMAI
プロフィール

 

池永 一夫
いけなが かずお

 

東京写真大学卒(現・東京工芸大学)、写真大好き人間。一日一写、写真俳句を日々の楽しみにしている。リコーイメージング株式会社リコーイメージングスクエア銀座所長。武蔵野美術大学の非常勤講師を勤めるなど、カメラ、写真の講師としても活躍中。一滴会同人。

リンク ペンタックスファミリー 光と色の反射率 by Dr.M

花火を写す(3)

花火の撮影テクニック1 - ひとつを写す

花火には、打ち上げ、スターマイン、仕掛けなどといろいろな種類がありますが、なかでも写しやすいのは打ち上げ花火でしょう。打ち上げ花火には、連続して打ち上げるものと尺玉などの大きな花火をひとつ打ち上げるものがあります。空に大きく開く尺玉は魅力的ですね。

*ist DL+smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6AL。焦点距離:43mm、F値:16、シャッタースピード:3.1秒   K100D+smc PENTAX-DA 12-24mm F4ED AL[IF]。焦点距離:21mm、F値:8、シャッタースピード:7.3秒

このときは構図が大切になります。中央の炸裂した部分や、打ち上がっていく光跡も必要でしょう。それらの要素を踏まえつつ、まずは構図をあらかじめ決めます。花火をよりダイナミックに写すためには画面から飛び出すくらいのフレーミングがオススメです。

花火の撮影テクニック2 - 複数を写す

K100D+smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6AL。焦点距離:40mm、F値:16、シャッタースピード:3.7秒
K100D+smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6AL。焦点距離:55mm、F値:16、シャッタースピード:12.2秒
K100D+smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6AL。焦点距離:43mm、F値:16、シャッタースピード:6.3秒

次は複数の花火を画面に写し込む方法です。花火大会では数多くの花火を打ち上げることも多いため、数秒間の露出で複数の花火を写すことができます。一眼レフでは、シャッターを切っている間、ファインダーからは写る範囲が見えませんので、複数上がりそうなポイントをあらかじめ予想しておきます。

あまりたくさんの花火を入れても画になりにくいので、2から3個の花火が開いて終わった時点でシャッターを閉じるくらいがちょうど良いでしょう。このあたりが花火を写す勘所ですね。

次回も、もう少しテクニックについて触れてみたいと思います。