3.DA 21mmF3.2AL Limited
最後にご紹介するのは、「DA Limited」シリーズの中では比較的ワイドなレンズです。広く写るレンズで広々とした風景を、ということでまだ冷たい風の吹く横浜へ。みなとみらいエリアから赤レンガ倉庫、山下公園まで歩いてみました。
「21mm」という焦点距離はそんなに極端ではありませんがやはり「広く」写るのが特徴です。まずは気持ちよく空を切り取ってみました。好みもありますが、あまりバランスを気にせず思い切りたくさん空を入れてみましょう。
天気が良かったので、テラスでランチにすることにしました。こんな時鎌倉で使った35mmならばぐっと寄ってアップに出来るのですが、そうもいきません。出来るだけハンバーガーに寄って画面の半分くらいに配置して、背景に客船を入れて港の雰囲気を演出してみました。
それから「ワイド」レンズにはもう一つ「パース(遠近感)を強調する」という効果もあります。赤レンガ倉庫や古いオフィスビルを、出来る限り近づいて見上げながら撮影してみました。普段、カメラは「水平に構える」ことが基本ですが、こんな時は思い切ってナナメに構えてみても楽しいですね。
とっておきのレンズでお散歩しよう
いかがでしたでしょうか?それぞれのレンズに特徴があって楽しいですね。
「単焦点レンズ」は、ズームレンズと違ってシチュエーションに合わせてワイドにしたり望遠にしたりすることはできません。だから最初は取っ付きづらくちょっと不便かも知れません。でもレンズの特徴を少し知ってコツを掴むと、「1本の単焦点レンズで一日撮影を楽しむ」という使い方ができるようになります。撮りに行く場所や天気、その日の気分に合わせてレンズを選んで出掛けるなんてのもいいのではないでしょうか。
さぁ一緒にお出かけしてみたいレンズは見つかりましたか。とっておきのLimitedレンズをお供に、梅雨の晴れ間を縫ってお気に入りの場所へ写真散歩してみませんか?