2.DA 35mmF2.8 Macro Limited
次にご紹介するレンズは「Macro」という名称の通り被写体にグッと近づいてアップに写すことができるレンズです。梅が咲きほころぶ初春の鎌倉を歩いてみました。
使ってみると「35mm」という焦点距離は、ズームレンズではないのにアングルひとつで奥行きのある感じから伸び伸びとした構図まで比較的自由に撮ることを実感します。でも何と言っても魅力は被写体に思い切り近づいての「Macro」撮影です。路地へ入ると見慣れない蔓科の赤い花が可愛らしく咲いていました。思い切りよく近寄って撮影してみます。実際にはとても小さい花なのですが、花のヒダや先の黄色い部分までくっきりと写りました。あとから聞いたのですが、この花「チロリアンランプ」と呼ぶのだそうです。チロルの山小屋のランプを思い起こさせるような可愛いイメージが伝わってきませんか?
このレンズを使いこなすポイントは、2つあります。一つ目は出来る限り寄ってみること。レンズフードの先端が被写体にくっつくくらいまで寄ることができます。背景がキレイにボケ、グッと被写体が引き立ちます。ただしアングルによってはレンズの影が写りこんでしまうので気をつけましょう。二つ目は背景にも気を使うこと。何種類かある「マクロレンズ」の中でもこの「DA 35mmF2.8Macro Limited」は割と背景の雰囲気も一緒に写ります。ボケてしまう背景の中にも被写体を引き立てる色や模様など考えながらアングルを探しましょう。
梅雨に濡れた街角を、足元を見ながらちょっと「マクロ」な視点で歩いてみる。そんな一日も楽しいですよ。