最高レベルで両立した、解像力と高感度。



大フォーマットだから生み出せる、大きな撮像面とゆとりのある画素ピッチがもたらす、豊かな階調と臨場感、リアリティのある質感。高画素でありながら、ノイズ耐性に優れた35ミリフルサイズのイメージセンサーを採用し、Kマウント史上最高の描写力を実現しました。さらに、被写界深度が浅い特性を生かし、ボケや立体感も思いのままに表現することが可能です。

有効約3640万画素。その解像力は遠くの木々の一葉、水しぶきのひと雫まで捉えるほどで、精緻なディテールを集積した画像には目を奪う迫力とリアリティが宿ります。A2サイズのプリント(300dpi時)にも余りある情報量が得られ、クロップ撮影やトリミングにも余裕で対応。この膨大な画像情報を14bitで処理することにより、階調豊かな美しい画像が得られます。
光学ローパスフィルターは、モアレや偽色を抑える一方で解像力に影響を及ぼします。K-1は“ローパスフィルターレス”設計を採用し、高画素イメージセンサーの解像性能を余すことなく活かします。
35ミリフルサイズに最適化した新開発の画像処理エンジン、PRIME IVを搭載。PRIME IIIに対して動作周波数を約150%に高速化すると同時に、高画質処理を重視したチューニングを施しました。ノイズ処理アルゴリズムがさらに進化し、高感度での描写力が向上。また、シーン解析システムの高度化、新しい画像処理機能などにより、画作りの精度と安定性を高めています。

超高感度と高解像力を両立
ノイズ耐性に優れたイメージセンサーとPRIME IVエンジンの組み合わせにより、ISO 204800の高感度を達成(標準出力感度)。低感度域の画質向上を図り、高感度域でもトーンジャンプやざらつきを抑えた、解像感のある描写が得られます。これまでと同等の画質をより高感度で実現し、撮影限界を拡大できます。

手ぶれ補正機構SRを応用し、イメージセンサーを1画素ピッチずつ動かしながら4枚を連続撮影。1画素ごとにRGB各色の情報を得ることで、1枚の超高精細画像を生成する技術です。ベイヤー方式では表現できない解像力と色再現性が得られ、偽色も発生しません。また、高感度ノイズを大幅に低減できるのもメリット。拡大表示や大判プリントでなくても、ひと目で分かるほど画質に違いがあらわれます。Real Resolutionで撮影した画像はRAW保存が可能。各種パラメーターの調整や、Real Resolutionのオン・オフを選択してボディ内RAW展開が行えます。

【取得した色情報】
4回の撮影を行い、1画素につきRGBそれぞれの輝度情報を取得

*分解能の高い色・輝度情報から生成するため高解像・多階調
*画素補間を行わないため、色モアレ(偽色)が発生しない


※画像はイメージです。

Real Resolution撮影時、新たに動体補正の有無を設定可能としました。連続撮影中に動いた領域を検出し、その影響を低減するよう合成処理を行います。
※動体の動き方によっては補正できない場合があります。また、効果を保証するものではありません。
手ぶれ補正機構SRを利用し、露光中にイメージセンサーを微小駆動。微細パターンの撮影で発生しやすいモアレや、エッジ部の偽色を抑える独自の機能です。ローパスフィルターの安心感とローパスフィルターレスの解像力を、表現意図に応じて選べます。


サブピクセル精度で微少駆動
回折現象によって生じる解像力の低下を、画像処理で補正します。 レンズデータに基づく適切な処理により、絞り値換算で最大約2段※の補正効果を実現。風景撮影など、解像力を保ちつつ絞り込んで被写界深度を得たいときに有効です。


回折補正:OFF

回折補正:ON
レンズ特性によって生じる歪曲収差、周辺光量の低下、倍率色収差をカメラが補正。画像の周辺部まで良好な描写が得られます。さらにRAW展開時は、フリンジ補正も可能です。
イメージセンサーがいかに高画素・高解像であっても、輪郭が太いシャープネス処理では逆に解像感が失われてしまうこともあります。ファインシャープネスは、一般的なシャープネスより細いラインで、ディテールを細密かつ自然に処理。細部まで緻密な描写が作品のクオリティを高めます。また、細密でありながら輪郭をより強調する、エクストラシャープネスも搭載。低コントラストの被写体の質感を高めたいときなどに有効です。