作者の目には、常に暖かな人たちと暮らした風景がある。無人の海岸でも、作者の意識には優しく微笑む孤影があるのだ。湘南の中に彼らを写そうとする姿勢は、すなわち作者自身のアイデンティティの模索でもある。モノクロ作品35点で構成。
リコーイメージングスクエア東京
「湘南の海と共に」宮本 遼
作者 | 宮本 遼 |
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作品名 | 「湘南の海と共に」 |
会期 | 2019年7月17日(水)~7月29日(月) |
時間 | 10:30~18:30(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京ギャラリーI |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP ℡0570‐006371 担当:和田 |
作品コメント
私の初めての湘南の記憶は、叔母の家の窓から見えた江ノ電だ。幼少の頃、母が仕事で長く家を空ける度に藤沢市にある叔母の家に預けられていたからだ。次に思い出すのは、高校を卒業し間もない頃に、友人と訪れた観光気分での江ノ島の初詣である。
大学生の頃、実家が藤沢に引っ越しをしたことをきっかけに、私は帰る度に海沿いを歩き、幼少の頃の思い出と、大人になって見る湘南の風景の新鮮さを感じて、シャッターを夢中で切った。そうしているうちに、湘南の海とともに流れる穏やかな日常が、ここにはあることに気づいた。私はこの在りのままを写真に撮り残したいと思った。そして、写真を見た人たちにこの地を訪れてもらい、観光地としてだけではなく、緩やかな時間が流れる湘南を感じて欲しい。
宮本 遼
作者プロフィール
1983年 東京都生まれ
2008年 昭和音楽大学卒業
2015年 酒田市土門拳文化賞奨励賞
2018年 菱川賞次章
御苗場チャリティーオークション出展、NEW JAPAN PHOTO掲載など
現在 現代写真研究所専任講師
写真展
2016年 個展「私の衛星」アイデムフォトギャラリーシリウス(39歳以下枠)
使用機材: RICOH GXR、その他