日本の山は北の最果の利尻山から南の亜熱帯の宮之浦岳まで四季にわたり素晴らしい山岳景観が見られる。カメラのファインダーを通してこれらの山の表情をモノクロームの世界約50点で構成。
リコーイメージングスクエア東京
「山からのメッセージ~光と風と雪と~」川井靖元 (かわいやすもと)
作者 | 川井靖元 (かわいやすもと) |
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作品名 | 「山からのメッセージ~光と風と雪と~」 |
会期 | 2018年5月30日(水)~6月11日(月) |
時間 | 10:30~18:30(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京 ギャラリーI&II |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP ℡03(3348)2941 担当:狩野、和田 |
作品コメント
南北に長い日本列島の脊梁山脈は世界に類のないほどの変化に富んだ自然様相を見せる。
年に2度の厳しい季節風は春夏秋冬それぞれに固有の美しさ、特異性をもたらす。初夏から秋にかけての梅雨、台風襲来、冬の大陸寒気団の襲来は山々だけでなく日常の生活にも影響がある。しかしこの気象の変化により白銀を装う厳冬の山、鮮やかな新緑と残雪の春山、高山植物と雪渓の夏山、錦繡の秋山と季節ごとに山の魅力は限りない。この多彩なモチーフをモノクローム写真の世界で表現することを試みた。積雪期の山、雪のない山から山岳のもつ神々しさ、厳しさ、美しさ、優しさ、親しみ易さを映像化してみた。
今はデジタル技術で撮影からプリントまで一貫した表現コントロールが出来るので作画意図が明確になる。今回の写真展の展示プリントはA1版、A2版すべてをエプソンプライベートラボで自家プリントした。今まで2回「雪稜」をテーマにモノクロームの山岳作品展を発表してきたが、今回は無雪期の山のプロフィールも入れての日本の山の魅力を表現してみた。しかしこの作品展はいまだ完成の域には達せず、モノクローム作品の難しさを感じざるを得ない。今後もモノクローム作品の可能性を求めて新しい作品づくりに励みたいと思っている。
川井靖元
作家プロフィール
1937年 東京都千代田区神田に生まれる
1961年 東京工業大学卒業 東京ガス入社
1976年 山岳誌『岳人』月例年度賞受賞
2008年~ クラブツーリズム写真ツアー講師、その他写真教室講師
現在 日本山岳写真協会副会長
日本写真協会会員
日本山岳会会員
日本中国友好写真協会会員
山岳写真同人四季会員
写真展個展
1991年 「尾瀬の四季を歩く」 東京ミノルタフォトスペース
1995年 「白馬の四季を歩く」 東京富士フォトサロン、長野
1997年 「フォトスケッチの山旅」 東京トヨタアムラックス、その他
2002年 モノクロ写真展「雪稜礼賛」 ぺンタックスフォーラム新宿・大阪、名古屋富士フォトサロン
2008年 「山のベストショット」 ペンタックスフォーラム新宿、名古屋富士フォトサロン、京都市美術館 他
2014年 モノクロ写真展「雪稜讃歌」 東京エプソンエプサイト、京都市美術館
主たる著書
1991年 写真集「尾瀬の四季を歩く」東京新聞
1995年 写真集「四季白馬」クレオ社
1997年 フォトガイド「フォトスケッチの山旅」実業之日本社
2002年 写真集「雪稜礼賛」東京新聞
2005年 ポケットガイド「尾瀬・桧枝岐」東京新聞
2008年 山岳写真ガイド「山のベストショット」山と渓谷社
2018年 写真集「山からのメッセージ」日本写真企画
使用機材:PENTAX645D、645N-II、67II