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「彝人-中国大陸の山岳民族」 (イジン-ちゅうごくたいりくのさんがくみんぞく)小松健一、烏里烏沙 (こまつけんいち、うりうさ)

中国西南秘境に生きる彝族。近代まで黒彝の奴隷主がその支配を強力に維持し、ロロ独立国といわれるほどであった。今回、日本の写真家と彝族の写真家が20数年かけて、それぞれの視点で撮り下ろしたカラー作品約60点を厳選して構成。

ONLINE写真展

作者 小松健一、烏里烏沙 (こまつけんいち、うりうさ)
作品名 「彝人-中国大陸の山岳民族」 (イジン-ちゅうごくたいりくのさんがくみんぞく)
会期 2018年2月21日(水)~3月5日(月)
時間 10:30~18:30(最終日16:00終了)
定休日 火曜日
入場 無料
会場 リコーイメージングスクエア東京 ギャラリーI&II
連絡先 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP
℡03(3348)2941 担当:狩野、和田、江上

作品コメント

彝族の総人口は約1,200万人で、中国国内では約1,100万人です。中国の少数民族中第6位、彝語系の少数民族の中では最大の人口を持っていて、主に中国西南地区の山岳丘陵地などに広く分布しています。そのうち、四川省涼山彝族自治州は彝族の最大居住地です。そのほか、一部はミャンマー、ベトナム北部、タイ北部などのインドシナ半島北部までに至っています。
今まで私はチベット地域を廻りながら写真の創作活動をしてきました。理由は2つ。1つは私が四川省のチベットエリアで生まれたこと。もう1つは彝族の現状はかなり悲惨な状況に置かれており、彝族の住む地域を巡るだけで、気持ちが暗くなりました。その後、NPO法人を立ち上げ、チベット族をはじめ、中国西部の厳しい地域に初等教育を支援するプロジェクトを始めました。標高4,300mのチベットの高地に小学校を建設しました。2007年から彝族の最大居住地大涼山にも小学校を建設する活動をスタートしました。2008年8月彝族建築式の小学校を完成させ、2011年2月に耐震補強工事も無事に完了しました。本格的に彝族の写真を撮り始めたのもこの頃です。
小松健一氏と一緒に撮影取材に出かけたのは大涼山に建設した小学校の耐震補強をチェックに行った時です。その後、2人で撮影取材を継続してきました。考えてみれば、彝族居住地で取材してから今日までもう10年ほど経ち、同行して現地で取材する旅も16回にのぼっています。
小松健一氏は呑むと「自分の前世が彝族だった。」と時々私に話をします。
私は彝族の1人として、彝族を愛し一所懸命に彝族を紹介する小松健一氏に感謝し、また写真家の小松健一氏と2人展をやらせていただくことは、光栄で嬉しく思っています。 烏里烏沙

作家プロフィール

小松健一 (こまつけんいち)
1953年岡山県生まれ、群馬県に育つ。現代写真研究所研究科(第1期生)卒。新聞記者などを経てフリーの写真家に。世界の厳しい風土の中で自然と共生する民族をライフワークに地球巡礼をしている。また、日本の近現代の文学、作家の原風景を切り口にした日本人の暮らしと風土や、沖縄、環境問題など社会的テーマを追い続ける。
歌集『春ひそむ冬』で1983年度新日本歌人協会新人賞受賞、『若きいのちへの旅-北の文学原風景』で1987年度緑陰図書選定、「琉球-OKINAWA」で第23回視点大賞(1998年)、『雲上の神々-ムスタン・ドルパ』で第2回飯田市藤本四八写真文化賞(1999年)、『カメラ紀行 文学の原風景をゆく』で2003年度学校図書館ブッククラブ(SLBC)
選定図書、『ヒマラヤ古寺巡礼』で2005年公益社団法人日本写真協会賞年度賞、『決定版 広島原爆写真集』『決定版
長崎原爆写真集』で日本ジャーナリスト会議第59回JCJ賞(2016年)など受賞。
著書に『写真紀行 三国志の風景』『秘境ヒマラヤ 父と子の旅』『ムスタンの真実』『チリ-嵐にざわめく民衆の木よ』『太宰治と旅する津軽』、『宮澤賢治 雨ニモマケズという祈り』『心に残る「三国志」の言葉』『啄木・賢治 青春の北帰行』など多数。
個展は、ネパール国立アートギャラリー、国立パタンミュージアム、中国・成都市二西山房美術館をはじめ、国内外で多数開催。
公益社団法人日本写真家協会(JPS)理事、協同組合日本写真家ユニオン(JPU)専務理事、日本リアリズム写真集団(JRP)事務局長など歴任
現在、公益社団法人日本写真家協会会員、協同組合日本写真家ユニオン会員、「反核・写真運動」事務局長、全日本写真連盟関東本部委員、日本ネパール写真交流協会会長、日本中国友好写真協会会長、日中写真交流協会顧問、写真研究会「風」主宰、俳句誌「一滴」同人など。
作品収蔵:中国四川大学、飯田市美術博物館、大分・空想の森美術館ほか

烏里烏沙 (うりうさ)
探険家、フォトグラファー、中国四川省生まれ。
主に油絵や撮影など視角芸術の創作活動をしています。また民族・民俗学、植物学なども研究しています。
1996年に来日。日本の北海道から中国の奥地まで幅広く調査し、十数年来、1年の半分近くはチベット及び中国西部の秘境を回り、多角的な視点で捉え創作活動をしています。同時に、チベットカム地方の山々についての調査も継続。また、ヒマラヤ山脈をはじめ、カラコルム山脈、昆崙山脈、念青唐古拉(ニェンチェンタンラ)山脈、横断山脈など、数々の秘境奥地を探険する旅も企画・実行してきました。中国の民族事情を日本の人々に知ってもらうため、講演会や写真展など、いろいろなかたちを通して中国西南地区の少数民族を紹介しています。また、チベット高原の厳しい所に小学校を建設することや、日本の文化や風土を中国に紹介する写真展も企画実行し、日中文化交流のかけ橋の役を果たして、幅広く活動しています。
個展は「幻の花、青いけしの咲くところ」、「植物の宝庫・東チベット花紀行」、「聖地・浄土」、「夢境・家園」、「蔵地印象」など多数。グループ展の企画担当及び審査を10年以上続けています。
現在、NPO法人チベット高原初等教育・建設基金会理事長、チベットカム山岳研究会会長、公益社団法人日本写真家協会会員、日本山岳写真集団同人、横断山脈研究会会員など。

使用機材:PENTAX 645Zほか

小松健一、烏里烏沙 ギャラリートーク 開催

日時:2018年2月24日(土)・25日(日)・3月3日(土)・4日(日)
各日 15:00~16:30 (参加無料 予約不要)
場所:リコーイメージングスクエア東京
東京都新宿区西新宿1-25-1新宿センタービルMB階
℡03(3348)2941

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