作者は以前ゼネコンの建設人であったが写真家として独立し、建設中の建造物・現場の撮影をライフワークにしている。本写真展はその活動における発表第三弾。自身は建築出身であるが今回初めて土木現場の画像のみで構成した。巾約120cmの大画面カラープリント21点で構成。
リコーイメージングスクエア東京
「築くIII~土木」(きずく すりー どぼく)勝田尚哉 (かつたしょうや)
作者 | 勝田尚哉 (かつたしょうや) |
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作品名 | 「築くIII~土木」(きずく すりー どぼく) |
会期 | 2016年7月13日(水)~7月25日(月) |
時間 | 10:30~18:30(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京(ペンタックスフォーラム) ギャラリーI |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP ℡03(3348)2941 担当:江上 |
作者コメント
過去2回発表に至った現場写真群は、私の生い立ちに由来し、そのほぼ全部が「建築」の現場であった。ある時「土木」の建設現場の魅力に接し、もっと撮りたくなったのだが頼れる人脈も乏しかったため、撮影機会を得るために、取材者として土木専門誌の技術記事を書いた。土木について知らないことも多く大変だったが、事業の目的手段や問題解決についての純粋に技術的な記述を伴いながら撮影したことは、撮った写真を眺める私の想像力を、むしろより感覚的なものにした。
いつごろからか、撮った写真の状況それぞれが「生きものの営み」に見えてきた。ヒトという存在の生きものとしての不思議さや、なぜどうやってこんな生きものになったのか、そんなことに想いを馳せるようになっていった。「築く」行為は、ヒトが生き残るために人間になっていく過程と一体に、いわゆる「人間らしい」思考や秩序などが生じるのを巻き込み巻き込まれ作用してきた、そんなふうに思うのだ。きっとそこに噛んでいるのだ。
勝田尚哉
作家プロフィール
1962年 東京生まれ
1985年 東京理科大学理工学部建築学科卒業
株式会社竹中工務店入社
2001年 会社内で本社・広報に異動 会社業務において建築写真撮影を行う
2006年4月 株式会社竹中工務店退職
カツタ写真事務所開設
過去個展開催・受賞多数
(過去本展関連発表は、2009年8月個展「築く」、2011年6月個展「築くII」)
(公社)日本写真家協会(JPS)会員・(公社)日本広告写真家協会(APA)会員・日本建築写真家協会(JAPS)会員
一級建築士・一級建築施工管理技士
株式会社カツタ写真事務所 代表取締役