日蓮宗僧侶の修行の場(千葉県市川市中山法華経寺)では、11月1日から極寒の100日間寝る間を惜しんで水行、読経、写経と1日2食の修行を積み、2月10日に成満を得て俗界に帰る。そこには家族や檀家の再会の喜び顔がある。そんな喜びの世界をモノクロデジタルプリント50点で構成。
リコーイメージングスクエア東京
「大荒行成満の僧」(だいあらぎょうじょうまんのそう)小川 照夫
開催期間 | 2013年10月23日(水)~10月28日(月) |
---|---|
開館時間 | 10:30~18:30(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京(ペンタックスフォーラム) ギャラリーII |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP 03-3348-2941 担当:松枝・江上 |
作者のコメント
日蓮宗の百日荒行は、1年の中で最も極寒の百日間に、千葉県市川市中山法華経寺で行われる。
荒行僧の1日は、早朝3時の水行から夜11時の1日7回寒水に身を清める「水行」と「万巻の読経」「木釼相承」相伝書の「書写行」があり、朝夕2回梅干1個と白粥の食事生活が続く。朝夕の木釼相承は寒風の中で行われ、手や足の皹やあかぎれが裂けて血が吹き出してくる。こうして続けられる苦修練行は「凡骨将死」「聖胎自生」という対句のとおり、まさに「死と蘇生」の宗教的体験が秘められている。
入行事には閉ざされた瑞門が開いて結界が解かれ、全国から集まった檀信徒が早朝より出行を待ち受ける。特に家族との百日振りの再会は感激する。祖師堂では「大荒行成満会」が行われ、再び檀信徒のもとで修行の成果が実践される。
作者プロフィール
- 1939年(昭和14年)
- 岐阜県羽島市に生れる。小学6年の時父親の暗室で初めて現像を経験、その感動に打たれて写真を始める。
その後、独学で学び現在に至る。
学職歴
- 1957年
- 県立岐阜工高卒。日本軽金属入社。
- 1992年
- 子会社へ。
- 2003年
- 退社。
写真歴
55年間
- 1972・73年
- 「日本カメラ」「フォトアート」年度賞・招待作家
- 2004年
- (財)国際文化カレッジ「フォトマスターEX」認定
- 1998~2009年
- 写団「玄」主宰
- 1998~2009年
- 日本写真作家協会員
写真展
55年間
- 1974年
- 「青春」大阪サンフォトギャラリー個展
- 1977年
- 「縁日の人々」新宿ニコンサロン個展
- 1986年
- 「両国相撲村」新宿ニコンサロン個展
- 2002年
- 「千葉の風」柏の葉公園ギャラリー個展, 千葉市民ギャラリーいなげ個展
- 2005年
- 「迥眺窓景」銀座ニコンサロン個展
- 2006年
- 「奇跡の生還」千葉市民ギャラリーいなげ個展
- 2007年
- 「電車にみる都市風景」石元泰博、長野重一、小川照夫他5人展
- 2009年
- 「房総を駆け抜けるSL」こみなと稲毛キャラリー個展
- 2010年
- 「フィバー2」リコーイメージングスクエア東京(ペンタックスフォーラム)個展
- 2011年
- 「メッセージ」ニコンサロンbis新宿 個展
- 2012年
- 「メッセージ」ニコンサロンbis大阪 個展
写真集
「迥眺風景」(文芸社)
所属団体
「写団モノクロ」主宰、ペンタックスリコーファミリークラブ、ニッコールクラブ