作者は、森の樹、幹、木肌、コケ、そして枝先のクモの糸、春の芽吹き、冬の川辺りの氷など、森の中の多様な自然造形美を、視点を変え、好奇心、独自の観察眼、想像力を膨らませ、動物の顔に見立てて撮影。ユニークな「森の動物園」にまとめたカラー作品37点で構成。
リコーイメージングスクエア東京
「森の動物園」磯 重吉
開催期間 | 2013年10月9日(水)~10月21日(月) |
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開館時間 | 10:30〜18:30(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京(ペンタックスフォーラム) ギャラリーⅠ |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP 03-3348-2941 担当:松枝・江上 |
作者のコメント
本職はインテリアデザイナー。小さい頃より蝶の採集に熱中し野山を駆け回っていた。山歩き、高山植物に魅せられカメラを手にしてから40余年になる。急ぎ頂上を目指した撮影スタイルから、今は森での小休止が増えるとともに、興味の対象が変わった。自然の不可思議な造形美や小さな世界に惹かれる年になってきた。今回のテーマ“森の動物園”もそんな意識の変化から生まれた。
10年近い動物探しの撮影作品の中から今回は森の主役“樹”の周辺、春先の芽吹きの頃の面白い顔たち、更には川面にも着眼し動物の顔たちと覗きこむように語りあった世界等にPointを絞った。
意外と迷役者である森の中の枝先のクモの糸の演技にも是非注目して頂きたい。自然の中の偶然の出会いも、こちら側の意識一つで向こう側から近づいてくる。しぜんと機会が増え、撮り貯めていくうちに本当に森は動物という錯覚世界に入り込む絵本の中にいる様で面白い。独自の視点で切り撮った世界、好奇心と想像力を膨らませて自然に接する時、自然の豊かな多様性と造形美の世界に触れ合うことが出来る。カメラのファインダーを虫眼鏡の如く自然の中に入り覗きこんで未知との遭遇にワクワクとした一瞬を探して欲しいと思う。人が作り出すソフトと違い、自然が作り出す不可思議な世界や造形世界のソフトは多様で多面的であり面白くまた、楽しい世界である。磯 重吉
作者プロフィール
- 1946年
- 東京都生まれ
写歴は40余年。高山植物の花に魅せられ、マクロレンズを手にする。その後、自然の美しさ、一瞬の世界に視点を移す。
写真展
- 1985年
- 写真展「樹になるあいつ」(ペンタックスフォーラム)
- 1995年
- 写真展「山路の貌」
- 1998年
- 写真展「季節の風にふかれて」
写真集
- 1994年
- 写真集「山路の貌 幻想のキャンパス」
- 1997年
- 写真集「季節の風にふかれて」