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予期せずにできた透明カメラ FF-9sD リミテッド (1992)

FF-9sD リミテッド 話題づくりのアイデア会で
かわいいコンパクトカメラとして評判がよいリコーFF-9sD を、もっと面白く楽しく、集まりなどで話題になるようなアレンジができないかと、スタッフが工夫しました。ゴム風の塗装をしたり、模様をつけたりとチャレンジしているうちに、 このカメラは外装を取り払ってもフィルム画面に光線もれしないことがわかりました。ふつうカメラの設計に当たっては外装も暗箱の一部であり、カバーを外せば光線がもれてしまいますが、このカメラはそのようなことが無い設計になっています。 この特徴を利用して外装を透明にした「スケルトン」カメラを限定生産で作ってみました。 これが大評判になり、限定数量であったためプレミアムがついて売られるという事態になってしまいました。 しかし残念ながら裏蓋まで透明にすることはできませんでした。この部分はキチンとカバーしないと光がもれてしまいますので。
原型になったFF-9sD は、押すだけで写るのではものたりない方のために、無限遠の風景が特にシャープに写るモード、夜の撮影でバックが明るく写るなどの固有のモードを持たせた高度なコンパクトカメラです。
1992-1c.jpg
ちなみに、このカメラの基板にはアルファベットのパターンが刻まれています。これは原型になったFF-9sD の開発者が遊び心で自分たちのイニシャルを図面に書き込んだものだそうです。カメラの中にあるものなので人の目に触れないはずだったのですが、こんなことになろうとは当人たちも思ってもいなかったそうです。自分が設計した部品に自分の名前を刻む。こんな思い入れがすてきなカメラを作り出すのでしょう。
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