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レンズ鏡胴を折り畳む発想
リコーマイポートズームミニ (1992)

大きくなりすぎた コンパクトカメラ
一眼レフはレンズを交換してシーンの変化と創造ができますが、コンパクトカメラは一般的に固定焦点(焦点距離の変らない)レンズを装着しています。このため一眼レフとは一線を画されていました。しかし、1985年に標準と望遠の二つのレンズを内蔵したコンパクトカメラがあらわれました。さらに1986年には2倍クラスのズームレンズが搭載されました。こうしてコンパクトカメラでも一眼レフに迫る作画も可能になりましたが、コンパクトカメラとは名ばかりに大きくなりユーザーの評判を下げてしまいました。

本当にコンパクトなズームカメラを実現
リコーはズームカメラの開発に当たって、単焦点カメラと差の無い大きさにしようとくふうを重ねました。ズームカメラではレンズ鏡胴が二重三重と重なるため、どうしてもレンズの直径に対して大きく外周のスペースを食ってしまいます。そこで、円形の鏡胴を使わず昔の折り畳み式蛇腹カメラの通称タスキを採用したら省スペースになるのでは、と再三の試行錯誤をへて、やっとタスキと角型鏡胴の組み合わせで超コンパクトなズームカメラを完成しました。しかしその後のプラスチック加工技術の進歩で、ズーム鏡胴 は円形にもどって行きました。



マイポートズームミニの鏡胴
カメラの外からは見えませんが、ズームとレンズ収納動作のために昔の蛇腹カメラに使われたタスキの構造を組み込んでいます。

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