ブリッジカメラの旗手 リコーミライ(1989)
![]() 一眼レフのオートフォーカス化はカメラの究極的進歩とはやされましたが、それによってカメラは著しく大型になり、重くなりました。リコーでは一眼レフに必要な機能、要素を一つにまとめることでスペースの重なりを無くし、さらに電子回路の導入によってカメラ全体をコントロールするシステムアーキテクチャーを構想しました。 バリフォーカルレンズで小型化を図る 焦点距離を変化する間、各レンズ群の動きが複雑でカムは何重になり、フォーカスによるレンズの移動も加わって鏡胴を大きく重くします。 一方、「バリフォーカル」と呼ばれる可変焦点距離のレンズがありますが、これは焦点距離を変えるとフォーカスが移動し、その都度ピントを合わせるのでズームレンズのカテゴリーに入りません。そのかわり全体が小型に構成できるという特徴があります。リコーは、コンピュータによるレンズ位置制御を導入したバリフォーカルレンズを着想しました。 ミライ用に開発したバリフォーカルレンズ35mm - 135mm F4.2 - F5.6は最大レンズ径45mmとなり、これまでのズームレンズと比較すると著しく小型になりました。 |
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