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ライトバリューシステムを使った
リコー519デラックス (1958)

519デラックス 現れてすぐ消えた ライトバリューシステム しかしその思想は現在まで
 1954年、ドイツの2大シャッターメーカー、デッケルとプロンターはライトバリューシステムと言う露出思想を機構に結びつけたたシャッターを発表しました。 フィルムに適正露出をするには 「被写体の明るさ」×「フィルム感度」=「シャッタースピード」×「絞りの開口値」 の関係を満足しなければなりません。 ライトバリューは絞りとシャッタースピードの組み合わせを数字に置き換えてしまう考えです。その数字は露出量が倍変わると数字が一段変わるように決めました。 メーターの指示は絞りとシャッタースピードを指示する必要は無く、ライトバリューだけを表示すれば、これは絞りとシャッタースピードに分解できます。 カメラの絞りリングとシャッタースピードリングのどちらかにライトバリュー数字が書かれ、組み合わせを変えると数字も変わるようにしました。 一見合理的なようにみえたこのシステムも取り扱いがかえって煩雑な感じを与えたことと、AEがカメラの主流に取り入れられたので、すぐに消えてしまいました。 しかしカメラの性能を表すための数字としてISO100のフィルムの適正露出を示す数字としてライトバリューはExposure Value (EV)として残り、そのカメラのどこまでの明るさの範囲を写す能力があるかを示す指標となり現在のカメラの性能表示に規格として使われています。

鏡胴 519デラックスのライトバリューシステム
 シャッタースピードリングにライトバリュー数字が書いてあり、絞りリングがこの数字を指すようになっています。 両リングを一緒に回すとLVは変わらないので同じ露出が得られます。
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