最新のコーティングをまとい、
35ミリフルサイズ対応の常用広角レンズが
リニューアル
フィルム一眼レフ用レンズとして発売され、高い解像力からカメラのデジタル化以降も常用広角レンズとしてロングセラーとなった「smc PENTAX-FA35mmF2 AL」。
近年、デジタルカメラの高画質化に対応した大型・重量級の高性能レンズが増えてきましたが、一方で素性の良い光学設計とコンパクトサイズはそのままに、全体的なレンズコーティングの見直しによりリニューアルした『HD PENTAX-FA35mmF2』は、さらに優れた性能を持ったレンズとして生まれ変わりました。
高性能な最新マルチコーティング“HDコーティング”を採用することで、コントラストが高く周辺まで高精細でヌケの良い描写を実現しています。
新・旧FA35mmF2の製品の同一レンズ面で比較した場合の反射率です。 可視光域(400~700nm)の範囲で『HD PENTAX-FA35mmF2』の高い反射防止性能が読み取れます。
画面内に強い光源があるような悪条件であっても、従来のマルチコーティングの製品に比べてゴーストの発生が抑えられています。
シンプルなレンズ構成である新・旧FA35mmF2ですが、『HD PENTAX-FA35mmF2』ではHDコーティングを施した各レンズ面の反射防止性能によって、レンズ全体としての透過率の向上を実現しています。
1969年兵庫県生まれ。日本写真芸術専門学校を卒業後、貸スタジオ勤務、写真家のアシスタント生活を経て独立。現在は『街角写真家』という肩書きをつけて、雑誌での執筆をこなしながら作品作りに励んでいる。フィルム時代はモノクロオタク、デジタルでカラーにも取り組み始めた。オリジナルはプリントに限るが持論。
(//www.facebook.com/KeitaPage2)
新たにHDコーティング化された HD PENTAX-FA35mmF2 を友に鎌倉、北海道と旅をしました。潔く単焦点レンズ一本にすると工夫する気持ちがうまれて、その気持ちはその地をより知ろうとする意識につながると思っています。
フルサイズの35mmレンズは広角レンズと言われることもありますが、少し広い標準レンズというほうがボクの感覚にはあっています。コンパクトなサイズで旅先の何気ない出会いに素直に対応しやすい画角でちょっと寄れるのもこのレンズが旅の友に合っていると感じた理由でした。
実は従来のsmc PENTAX-FA35mmF2は使ったことがないので、コーティングの違い、特に逆光条件などの正確な比較は出来ないのですが、コントラストが強くなる逆光や半逆光でも暗部の質感や階調が豊富なので露出コントロールがしやすく安心感がありました。
コーティングの恩恵というものはデジタル的な数値での比較でないと分かりづらい場合が多いと思いますが、安心感につながるアップデートは大歓迎ではないでしょうか。
カメラボディ、他のレンズ群にマッチするよう外装には縮緬塗装を採用。また、グリーンリングを配したデザインとしました。
前玉(第1レンズ)の前面にはPENTAXレンズに豊富に採用されている“SPコーティング“を採用。硬度が高く、レンズ保護に効果を発揮するフッ素コーティングです。撥水性と撥油性にすぐれ、レンズにホコリや水滴、油汚れなどがつきにくくなると同時に、汚れが付着した場合でも、簡単に除去しやすいという特長を備えています。