液晶モニターにチルト機構を搭載しました。可動範囲は下方向35°、上方向125°。3.2型、約103.7万ドットの大型・高精細・広視野角パネルと相まって、ハイアングルやローアングル時も、ライブビュー表示を見ながら負担の少ない姿勢で撮影できます。また、内面反射を抑制するエアギャップレス構造を採用。ARコートを施した強化ガラスにより、優れた視認性とキズや衝撃に対する耐性、高い耐荷重を確保しています。
ライブビュー機能を搭載。拡大表示（最大16倍）で厳密にピントを確認できます。コントラストAFによりきわめて高いピント精度が得られるほか、フォーカスアシストや顔検出AFなども設定できます。また、カスタムイメージやホワイトバランスなども表示に反映されるため、表現の幅を拡大できます。
ファインダーやイメージセンサーユニット、グリップを一体化した、PENTAX 645伝統の一眼レフスタイルを継承。デジタルバックで心配な接点の接触不良や、取り付け不良によるピント誤差がなく、優れた動作信頼性と合焦精度を実現します。さらに、最適な重量バランスとホールドしやすいグリップ形状により、中判デジタルカメラでありながら手持ちでも安定感のある撮影が可能です。
カメラ本体を小型化するため、トラピゾイド（台形）プリズムを継承。ボディに対して9 °前傾させてマウント、さらに光路の取り回しを最適化することで全高を抑えました。接眼光学系は高倍率と広視野角を両立するケプラーテレスコープ式。35ミリ判フルサイズをしのぐ大きなファインダー視野です。視野率は約98％。スクリーンは交換式。明るくピントの山がつかみやすいナチュラルブライトマットを標準装備しています。
PENTAX 645Dの2倍に相当する、10万ショット以上の耐久試験をクリアした高速・長寿命駆動ユニットを搭載しました。連続撮影はもちろん、頻繁にレリーズする人物・動体撮影、デジタルアーカイブなど、プロの厳しい要求にも応えます。
アウトドアで遭遇しうる悪条件を想定し、防塵・防滴構造を採用。ボタンやダイヤル、カバーなど76カ所を入念にシーリングし、雨滴や湿気、ホコリの浸入を防いでいます。また、同様の構造をAWレンズにも採用。カメラとAWレンズを組み合わせることで、水しぶきや砂塵など過酷な環境での撮影を可能にします。
氷点下10度以下という厳しい環境試験を実施し、動作精度と安定性、応答性、バッテリーの電圧変動などを確認しました。一般的にデジタル機器にとって苦手といわれる寒冷地にも積極的に持ち出して、撮影ができます。
外装およびチルト液晶部は、軽量かつ高強度を誇るマグネシウム合金製です。衝撃吸収性、放熱性、さらに電磁シールド性に優れ、高い耐久性と信頼性を実現。酷使に耐え、精密な内部機構を守ります。
フランジバックやファインダー/AF光路といった光学系を支えるシャシーには、高い強度と寸法精度が必要です。そこに高強度のアルミダイキャストを採用し、高い組み立て精度と高剛性を実現。また、イメージセンサーユニットは放熱シートを介してシャシーに固定。シャシー後部をヒートシンクとすることで熱を逃がし、暗電流によるノイズの発生を抑制します。
ホコリなどが画像に写り込む問題を回避すべく、DR II（ダストリムーバル II）を搭載。イメージセンサーユニット表面のUV・IRカットフィルターを圧電素子で超音波振動させることにより、ホコリを効果的に除去します。また、ホコリを検知し、その位置を液晶モニターに表示するダストアラート機能を搭載しています。
