• ブランド
  • 製品
  • ストア
  • フォトアカデミー
  • コミュニティ
  • サポート

デジタル一眼レフカメラを三脚に固定して撮影

一眼レフの固定撮影も、基本的にはコンパクトデジタルカメラと同じです。一眼レフカメラならではのメリットがたくさんありますので、それを生かすことでさらに思い通りの写真を撮ることができるでしょう

 
●使用する機材●
a. デジタル一眼レフカメラ+レンズ
b. レリーズ、リモコンなど
c. しっかりした三脚
●使用するカメラの機能●
1. マニュアルフォーカス
2. マニュアルでの露出調整
3. その他
1. マニュアルフォーカス
マニュアルフォーカスモードに切り替え、レンズのピント位置は「無限遠(∞)」に合わせます。一眼レフカメラは精度の高いファインダーを搭載していますので、これで像を確認しながら微調整をするとより確実に結像します。マグニファイヤーFBを使えば、ファインダー中央を2倍に拡大できるので、より正確にピントを確認することができます。
※ファインダーの視度調整は確実に行っておきましょう。
2. マニュアルで露出調整
絞りは開放にセット。プログラムモードなどでも比較的簡単に撮れますが、その際のデータをもとに、シャッタースピードを変化させて好みの写真に仕上げるのも良いでしょう。
3. その他
<感度> 月は低い感度でも十分に撮影できます。シャッタースピードを速くするために感度を上げていくのもテクニックのひとつです。しかし、感度を高くしていくと暗部にノイズが出やすくなりますのでご注意ください。
<測光> 月の明るさに比べると、その周りは非常に暗いので、分割測光などを使うと月が白く飛んでしまうことがあります。スポット測光、中央重点測光などを使うことによって、月の明るさに適した露出が得られます。
<ホワイトバランス> 月の光は太陽の光を反射していますので、ホワイトバランスも太陽光が適しています。しかし、夕暮れなどの早い時間では温かみのある色になりがちですので、マニュアルで好みの色温度に設定しても良いでしょう。
<三脚> シャッターを押す際の不要な振動を取り除くため、カメラのタイマー機能やレリーズ、リモコンなどを利用すると便利です 。
地球照
時刻と欠け方によっては、地球照(太陽の光を地球が反射して月の暗部を照らす現象)をとらえることもできます。暗い部分の濃淡を撮ることになるので、明るい部分は白く飛んでしまいます。シャッタースピード:0.7秒、絞り:F4.5、感度:200。
中央重点測光で撮影
中央重点測光で撮影した月。中央部分をトリミングしています。月は多少欠けている方が白飛びし難く、凹凸をはっきりととらえることができます。シャッタースピード:1/250秒、絞り:F4.5、感度:200。
シャッタースピードのコントロールで大気の影響を有効活用
天体の撮影は大気の影響を強く受けます。湿度が高い時などは、モヤがかかることもよくあります。しかし天体としての月は大きく明るいので、モヤを利用して雰囲気のある写真を撮ったり、ちょっとした工夫でモヤを軽減することもできます。
ワク部分を拡大
モヤのために多少ぼんやりとしていますが、これはこれで雰囲気のある写真になっていると言えるでしょう。シャッタースピード:1/90秒、絞り:F4.5、感度:200。
同じ状態の月を速いシャッタースピードで撮ると、強い光だけ露光するのでシャープな画像になります。シャッタースピード:1/250秒、絞り:F4.5、感度:200。
※夜空の写真は天気や季節などによって変化します
※このページの月の画像は、カメラ:*ist D、レンズ:smc PENTAX-FA★300mmF4.5 ED[IF]を使用して撮影しています
デジタルカメラアダプター PF-DS1
感動の瞬間をとらえる スポッティングスコープ