2009年7月1日
HOYA株式会社
PENTAXライフケア事業部
HOYA株式会社は、PEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)カテーテル用の胃ファイバースコープを国内向けに発売いたしました。
PEGとは、胃に直接栄養を供給するために小さな穴(胃瘻=いろう)をつくり、そこからカテーテルを通じて栄養剤を投与する栄養療法で、口から食事が摂れない、または飲み込むことが困難な患者に対して行われる手技です。PEGカテーテルは数週間から数ヶ月に一度定期交換が必要になりますが、誤挿入をしないよう適切な位置にカテーテルを挿入することがきわめて重要です。
今回発売の胃ファイバースコープは、PEGカテーテルの交換時に胃ファイバースコープをPEGカテーテルから挿入し、胃の中の確認をすることで誤挿入を防ぎ、映像でカテーテルの留置確認をすることができます。軟性部径φ2.4mmの超細径ながら、明るく優れた解像力を実現し、内径の狭いPEGカテーテルにも最適です。小型軽量のバッテリー式光源ユニットの使用により、持ち運びに便利で、内視鏡室のほか病棟のベッドの上でもPEGカテーテルを交換することが可能です。
高齢化社会に伴い、摂食嚥下機能障害は年々増加しており、誤嚥(ごえん:食物などが気管から肺へ侵入する現象)による気道感染や窒息への取り組みが非常に重要となっています。HOYAではPEGカテーテル用の胃ファイバースコープだけでなく、嚥下機能障害を観察するための鼻咽喉ファイバースコープ、嚥下障害への対処法の一つとして使用されている構音訓練機器(発声発語訓練機器)も展開しており、摂食嚥下領域へのさらなる取り組みを行っております。
HOYAは「人の尊厳を重んじる医療のお手伝いをしたい」という思いから、どんな障害があっても最後まであきらめずに口から食べることを大切にし、また口から食べる機能を取り戻すことで食べる楽しみが生きる力になるような支援が可能な機器を今後さらに提供していきたいと考えております。
快適な操作でPEG交換をサポート
先端軟性部はφ2.4mmの超細径を実現。上下に130度湾曲し、操作性に優れています。明るく優れた解像力
PENTAX独自の光学テクノロジーにより、明るく優れた解像力を実現します。丸洗い洗浄、薬液浸漬が可能
防水設計のため、丸洗い洗浄や薬液浸漬による消毒が可能です。洗浄や消毒が手軽に行えるため、常に清潔な状態で使用が可能です。小型軽量のバッテリー式光源ユニットが使用可能
小型軽量のバッテリー式光源ユニットを使えば光源装置は不要。ケーブルレスのため、狭い場所でもハンディスコープとして使用が可能です。視野角 | 95° |
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観察深度 | 3~50mm |
先端硬性部径 | φ2.4mm |
軟性部径 | φ2.4mm |
チャンネル最小径 | - |
湾曲角 上/下 | 130゜/130゜ |
有効長 | 600mm |
全長 | 870mm |
医療機器認証番号 | 221AGBZX00089000 |
HOYA 株式会社 PENTAX ライフケア事業部 医用機器SBU
国内営業部 販売戦略課 池田共宏 / TEL. 03-3960-5102 (直通)
HOYA サービス株式会社
HOYA グループIR・広報担当 / TEL. 03-3232-0065 (直通)
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