ひとときも休むことなく、時を刻むように押し寄せては引いていく“波”。気象条件や季節・時間によって、その表情は千変万化する。作者の深い眼差しで見つめ、活写した、迫力ある全紙・全倍サイズのカラー作品約40点で構成。
リコーイメージングスクエア東京
「波の囁き」 (なみのささやき)竹下重晴 (たけしたしげはる)
作者 | 竹下重晴 (たけしたしげはる) |
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作品名 | 「波の囁き」 (なみのささやき) |
会期 | 2015年9月23日(水)~10月5日(月) |
時間 | 10:30~18:30(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア東京(ペンタックスフォーラム) ギャラリーI&II |
連絡先 | 〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)MAP 03(3348)2941 担当:松枝・江上 |
作品コメント
竹下重晴さんは、私がアマチュア時代からの写真仲間でした。医者として多くの人の治療に携わりながら、次第に写真の世界に惹かれていきました。やがて自ら地域の写真クラブを設立・主催され、私が講師として関わっていきました。竹下さんは、渓流・渓谷が大好きで、長い間それをテーマにして取り組み、1993年には写真展を開催し、写真集まで発行されたのです。しかしその後、いつからか『波』の撮影に没頭するようになりました。くしくもそれは、病との闘いが重なるようでもあり、また、その闘いが深まるに伴って撮影も熱を帯びていったように思われます。命を削りながら波に対峙した竹下さんの渾身の作品からは、蠢(うごめ)く波の表情と竹下さんの心の眼差しが静かに、強く、押し寄せてくるようです。
その囁きを、心打たれるすばらしい作品を、ぜひ、ご覧ください。
自然写真家 鈴木一雄
作家プロフィール
1926年 鹿児島県に生まれる。
1952年 鹿児島大学医学部卒。
1960年頃~ 開業医の傍ら、写真に親しむ。
1982年~ 渓谷の撮影を開始。
1985年~ 毎年、グループ展(日本写真家連盟他)に作品を出品。
1993年 写真展「渓流紀行」を富士フォトサロン(東京銀座)で開催。
写真集「渓流紀行」(文一総合出版)を出版。
1995年 写真集団「光風」を設立。(講師、写真家 鈴木一雄)
2008年 没(享年82歳)
使用機材
PENTAX 67 他