師岡清高はライフワークとして取り組む水と空気を使っての表現を写真によるデカルコマニーと呼んでいる。デカルコマニーとは紙と紙などの間に絵の具を挟んで圧力をかけることで、 絵の具が押しつぶされて広がることで偶発的に模様が生まれる技法である。二つ折りにした間に絵の具を入れて圧力をかけると左右対称の模様ができるのもその技法のひとつである。 紙のほかアクリル板が用いられたりする。陶器の絵付けにも利用される。そのプロセスは人の手により生まれるデリケートで、しかも唯一無二の現代アートともいうべく魅力がある。 作者は偶然から生み出される造形との出会いを創作の原点においている。いつ終着点を迎えるのか、まさに未知への挑戦である。そのデカルコマニーの制作活動が丹平写真倶楽部の文化を継承したと評価され、 令和3年第21回日本写真芸術学会より芸術賞を受賞。今回の写真展は10年間に及ぶ創作活動のなかから約40点(一部新作を含む)のアーカイバルピグメントプリントを展示、併せて展示作品の販売をする。
リコーイメージングスクエア大阪
「This word has various meanings」2021 -この語には多様な意味がある-
師岡清高
作者 | 師岡清高 (作家在廊予定) |
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写真展 | 「This word has various meanings」2021 -この語には多様な意味がある- |
会期 | 2021年8月19日(木)~8月30日(月) |
時間 | 当面の間、10:30~17:30までの短縮営業(最終日16:00終了) |
定休日 | 火曜日・水曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア大阪 ギャラリー |
連絡先 | 〒540-6591 大阪府大阪市中央区大手前1-7-31 OMMビル1階MAP ℡ 0570-007996(ナビダイヤル) 担当:伊藤 |
作品コメント
ジャン・コクトーは偶然のなかからしか美は生まれないと語っている。人の手でコントロールできない無意識との出会い。
そこに現れた造形は、具然の時空を示し、何かを予見予知させる魅力が潜んでいる。まだ見ぬ世界への挑戦、新しい出会いと新しい解釈を求め制作。
この作品(記号)が何を想像させるのか、普遍的な概念と鑑賞者の豊かな解釈が作品を魅力的なものへと導くことを望んでいます。好きか嫌いかではなく何に見えるか、
何を感じるか、是非、作品の中から想像・発見する体験をして頂ければ幸いです。
師岡清高
作者プロフィール
1948年 大阪に生まれる
1968年 大阪芸術大学 美術学科 入学
1971年 大阪芸術大学 美術学科 写真専攻 卒業
1980年 大阪芸術大学 写真学科 専任講師
2004年 大阪芸術大学 写真学科 教授
2019年 大阪芸術大学 定年退職
天野竜一氏 岩宮武二氏に師事
写真展
1983年 「インプレッション」
1999年 「閉ざされた記憶」
2004年 「一瞬の表出」
2012年 「This word has various meanings」Ⅰ
2013年 「This word has various meanings」Ⅱ
2016年 「光の庭より時が眠る町」
2020年 「刻の表出」
所属学会所属学会
日本写真芸術学会 会員
日本写真協会 PSJ 会員
日本写真家協会 JPS 会員
日本写真作家協会 JPA 顧問